年齢確認法がOSS開発者に波及、GitHubが警鐘
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GitHubは2026年5月8日、世界各国で進む年齢確認(Age Assurance)関連法案がオープンソース開発者に与える影響について警鐘を鳴らすブログ記事を公開しました。米国ではカリフォルニア州、コロラド州、イリノイ州、ニューヨーク州で、OSやアプリストアに対しユーザーの年齢情報を収集・アプリへ伝達することを義務付ける法案が審議されています。
これらの法案は子どものオンライン安全を目的としていますが、「アプリストア」の定義が広範なため、コード共有プラットフォームやパッケージマネージャーなどの開発者インフラまで規制対象に含まれる可能性があります。ソフトウェアのダウンロードを可能にするだけで消費者向けマーケットプレイスと同列に扱われるリスクがあり、開発コミュニティに懸念が広がっています。
ブラジルでは2026年3月に「デジタルECA」が施行済みで、OSやアプリストアを含むデジタルサービスに広く適用されます。規制当局は優先対象をアプリストアと商用OSとしていますが、法的な曖昧さからすでに一部のOSSプロジェクトがブラジルからのアクセスを制限する事態が発生しています。
GitHubはこれまでオーストラリアのソーシャルメディア年齢制限法やフランスの同様の法案において、OSSコラボレーションプラットフォームの適用除外を実現してきた実績があります。コロラド州の委員会でもOSS開発者インフラを対象外とする意向が示されるなど、政策立案者との対話が成果を上げています。
GitHubは開発者に対し、各州の議員への働きかけやブラジルのパブリックコンサルテーションへの参加を呼びかけています。5月22日にはMaintainer Monthのライブ配信でFreeBSD FoundationやOpen Source Initiativeのパネリストと政策議論を行う予定です。消費者向けサービスと開発者向けインフラの違いを法律に反映させることが、OSSエコシステムの保護に不可欠だと訴えています。