MetaがAIで身長・骨格を分析し未成年ユーザーを検出へ

AI年齢推定の仕組み

写真・動画から身長や骨格を分析
顔認識ではなく一般的な視覚的特徴を使用
テキスト・投稿内容の分析と組み合わせて精度向上
13歳未満と判定されたアカウントは停止措置

未成年保護の強化策

Teen AccountsをEU27カ国とブラジルに拡大
Facebookにも初めてTeen Accounts導入
誕生日投稿や学年情報などプロフィール全体をAI解析

訴訟リスクと背景

ニューメキシコ州で3億7500万ドルの賠償命令
同州でのサービス停止を示唆する事態に発展
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Metaは2026年5月5日、FacebookInstagramで13歳未満のユーザーを検出するため、AIによる写真・動画の分析を開始すると発表しました。このシステムは身長や骨格構造といった視覚的手がかりをもとに年齢を推定するもので、すでに一部の国で運用が始まっています。Metaは「これは顔認識ではない」と強調し、特定の個人を識別するのではなく一般的な視覚的特徴から年齢層を推定する仕組みだと説明しています。

AIによる視覚分析に加え、投稿やコメント、自己紹介文に含まれる誕生日の祝い学年への言及など、プロフィール全体の文脈情報もあわせて解析します。これらを組み合わせることで、未成年アカウントの検出数を大幅に増やす狙いです。未成年と判定されたアカウントは停止され、ユーザーは年齢確認プロセスを経なければ削除を免れません。

同時にMetaは、10代向けに厳格な利用制限を設ける「Teen Accounts」の展開を拡大すると発表しました。InstagramではEU27カ国とブラジルに導入範囲を広げ、アメリカではFacebookにも初めて適用します。Teen Accountsではアカウントがデフォルトで非公開になり、DMの受信がフォロワーに限定されるなど、複数の安全策が自動で有効になります。

この発表の背景には、Metaが直面する深刻な法的リスクがあります。2026年3月にはニューメキシコ州の陪審がMetaに対し3億7500万ドルの賠償金支払いを命じ、プラットフォームの抜本的な改善も求めました。Metaは同州でのサービス停止の可能性にまで言及しており、子どもの安全をめぐる訴訟は全米で増加しています。今回のAI年齢推定技術の導入は、こうした規制・訴訟圧力への対応策として位置づけられます。