Intel株価1年で490%上昇、再建はなお途上

株価急騰の背景

490%の株価上昇
CEOリップブー・タンの政財界人脈
米政府が第3位株主に
AppleTeslaと製造契約交渉

残る課題

チップ歩留まりがTSMCに大差
社内では具体策不足の声
納期未達を調整で対処する実態
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半導体大手Intelの株価がこの1年で490%上昇し、ウォール街の注目を集めています。2025年3月にCEOに就任したリップブー・タン氏のもとで、同社の再建期待が株価を大きく押し上げた形です。ただし、実際の事業立て直しはまだ初期段階にあります。

タン氏はCEO就任後の1年間、大規模なリストラよりも外部との関係構築に注力してきました。米国政府との優遇契約を締結し、政府はIntel第3位の大株主となりました。さらにイーロン・マスク氏との工場パートナーシップを進め、AppleTeslaとも製造委託の予備的合意に至ったと報じられています。

一方で、ファンダメンタルズには課題が残ります。Intelチップ製造歩留まりは業界トップのTSMCに大きく遅れており、社内からはタン氏が具体的な再建計画を十分に示していないとの声が上がっています。Bloombergの取材では、一部チームが未達の納期を回復するのではなく、スケジュール自体を調整して対処している実態も明らかになりました。

投資家Intelの長期的な成長ストーリーに賭けていますが、実行力が伴うかどうかが数十億ドル規模の問いとして残されています。政財界との太いパイプは確保したものの、製造技術の競争力回復という本丸はこれからです。