Musk対OpenAI裁判でAltmanの信頼性が争点に
詳細を読む
2026年5月、カリフォルニア連邦裁判所で進行中のMusk対OpenAI裁判で、Sam Altmanの信頼性が最大の争点となっています。Musk側の弁護士Steven Moloは、元取締役のHelen TonerやTasha McCauley、共同創業者のIlya Sutskeverらが宣誓のもとでAltmanの不誠実さを証言した事実を突きつけ、2023年の解任劇や米上院でのOpenAI持分に関する証言の正確性を厳しく追及しました。
Altmanは証言台で、MuskがOpenAIの完全な支配権を求めていたと主張しました。「権限を誰に引き継ぐか」と問うた際、Muskが「子供たちに渡すべきかもしれない」と答えたことは「特に身の毛がよだつ瞬間」だったと述べています。さらに、Muskの攻撃的な経営スタイルが士気を損ない、主要研究者の離脱を招きかけたとして、Muskの離脱がOpenAIにとって最善だったと証言しました。
一方、Microsoftはこの裁判から距離を置く姿勢を鮮明にしています。CEO Satya Nadellaは証言台で冷静に対応し、2023年のAltman解任劇を「素人の所業」と一蹴しました。Microsoft側の弁護士は繰り返し「その場にMicrosoftはいましたか?」「いませんでした」という問答で、同社の無関与を印象づけています。裁判全体を通じて、Microsoftは主要な意思決定の場に名前が登場しないことが際立っています。
法廷では異色のエピソードも飛び出しました。OpenAI側は、当時社員だったJoshua Achiamが2018年のMusk退任スピーチの場でAGI安全性への懸念を直言し、Muskから「ロバ(jackass)」と罵倒された逸話を紹介。同僚から贈られた金のロバ像の持ち込みまで試みました。裁判の核心は、OpenAIの非営利理事会が営利部門を真に統制できるのかという構造問題です。Altman解任後に全社員がAltmanに追随しようとした事実は、理事会のガバナンス能力に疑問を投げかけています。