Musk対Altman裁判でBrockmanとMuratiが証言

OpenAI創業者

Brockmanの証言

Muskが経営権独占を要求
拒否され激怒し席を立つ
個人日記が法廷で公開
現在の持ち株価値は約300億ドル
MuskはAIを理解していないと証言

Muratiの証言

Altmanが安全基準で虚偽説明と証言
経営陣の対立を煽る手法を確認
退職後にThinking Machines Lab設立
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OpenAIの共同創業者Greg Brockmanが、Musk対Altman裁判で2日間にわたり証言しました。2017年後半、当時小規模な非営利研究機関だったOpenAIの営利化を巡り、Muskが組織の完全な支配権を要求したものの、他の共同創業者らがこれを拒否。Brockmanによれば、Muskは「辞退する」と告げて席を立ち、テーブルの周りを歩き回った後、「いつOpenAIを去るのか」と問い詰めたといいます。

Brockmanの個人日記も法廷で公開され、「非営利団体を彼から奪うのは道徳的に問題がある」という記述がMusk側弁護士に追及されました。ただしBrockman本人は、Muskを取締役会から外すべきかどうかを検討していた文脈だと説明しています。Muskは2018年2月に自ら取締役を退任し、「OpenAIは確実に失敗する道を歩んでいる」と述べました。Musk側弁護士は、Brockmanの現在の持ち株価値が約300億ドルに達している点を追及し、非営利の使命より個人の利益を優先したのではないかと問いただしました。

一方、OpenAIの元CTOであるMira Muratiもビデオ証言で登場しました。Muratiは、AltmanがAIモデルの安全審査について虚偽の説明をしたと宣誓の下で証言。法務部門が新モデルについて安全審査委員会の審査は不要と判断したとAltmanが述べたが、実際にはそのような判断はなかったと確認したといいます。

Muratiはさらに、Altmanが「経営陣同士を対立させ、自分の職務遂行を困難にした」とも述べました。これは、共同創業者Ilya Sutskeverが取締役会に提出した52ページのメモで指摘した「Altmanには嘘をつくパターンがある」という内容とも一致します。Muratiは2024年にOpenAIを退職し、競合となるThinking Machines Labを設立しています。

裁判は来週も続く見通しで、Altman本人の証言はまだ行われていません。Musk側は「Altmanらが慈善団体を盗んだ」と主張し、OpenAI側は「Muskこそ同じ計画を持っていた」と反論する構図です。2024年にMuskが提起したこの訴訟は、OpenAIの非営利から営利への転換を巡る根本的な対立を浮き彫りにしています。