マスク対Altman裁判で「ジャッカス」トロフィーが法廷に登場

GoogleOpenAI

法廷での異例の一幕

OpenAI社員がAI安全研究者に贈った記念トロフィー
マスクが研究者を「ジャッカス」と呼んだ逸話が背景
裁判官は陪審員への提示を制限

AI安全への姿勢が争点に

マスクのGoogle対抗路線にAI安全研究者が異議
マスク側はAI安全重視を主張、矛盾を突かれる形に
マスク本人は発言を否定、表現が異なると証言
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マスク対Altman裁判で、異例の証拠品が法廷の話題をさらいました。2026年5月13日の公判で、Altman側の弁護団がリトルリーグのトロフィーのような物体を提出しました。その刻印には「Never stop being a jackass(ジャッカスであり続けろ)」と記されていました。これはOpenAIのAI安全研究者Josh Achiam氏に同僚が贈ったものです。

事の発端は、マスクがOpenAI在籍時にさかのぼります。マスクはGoogleに先んじてAI開発を加速すべきだと主張しましたが、AI安全の研究に携わっていたAchiam氏がその方針に疑問を呈しました。マスクはAchiam氏を「ジャッカス(間抜け)」と呼んだとされています。この逸話は、マスクが訴訟でAI安全の擁護者として自らを位置づけていることと矛盾するとAltman側は指摘しています。

マスク本人は証言台で、そのような発言はしていないと否定しました。「Don't be a jackass(間抜けなことをするな)」のような表現をした可能性はあると述べるにとどめています。

Yvonne Gonzalez Rogers判事は、マスク側が理由を与えない限り陪審員にトロフィーを見せないと裁定しました。陪審員はトロフィーについて口頭で説明を聞いただけですが、この一幕はAI業界を二分する裁判の中で、マスクのAI安全に対する本音が問われる象徴的な場面となりました。