Apple、新Siriにチャット自動削除機能を搭載へ
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Appleが6月のWWDC(世界開発者会議)で発表予定の新しいSiriに、チャット履歴の自動削除機能が搭載される見通しです。Bloombergの記者Mark Gurman氏が5月17日に報じたもので、ユーザーは会話データの保存期間を30日、1年、または無期限から選択できるようになります。Appleはプライバシー保護をAI分野における最大の差別化ポイントとして打ち出す方針です。
新SiriはiOS 27とともに登場する初の単独アプリとなり、Google Geminiをバックエンドに採用したチャットボット体験を提供します。ChatGPTなど競合サービスと似たインターフェースを持ちながらも、ユーザー情報の利用・保存期間に厳しい制限を設ける点が特徴です。
現在の主要AIチャットボットは、応答のパーソナライズや品質向上のために会話履歴やメモリーシステムに大きく依存しています。これに対しAppleは、どの情報を保持できるか、どれだけの期間保存するかにより厳格な制限を設けるとされています。一部の競合が提供するシークレットモードのような一時的措置ではなく、恒常的な仕組みとして設計される点が注目されます。
一方で、Gurman氏はAppleがプライバシーを前面に出す姿勢について、競合製品に比べたSiriの機能的な不足を覆い隠す意図もあると指摘しています。また、実際のデータ処理の一部をGoogleが担っているという事実が、プライバシーの訴求と矛盾しうる点にも言及しています。AI機能で後れを取るAppleが、プライバシーという自社の伝統的な強みでどこまで巻き返せるかが今後の焦点となります。