AIデータセンター建設ラッシュ、水資源と用地で摩擦拡大

テント型施設や巨大用地計画

Metaがオハイオ州にテント型データセンター6棟を建設
建設期間を半分に短縮する狙い
O'Leary氏のユタ州4万エーカー計画が住民反発で半減

水消費と環境への対応策

米国民の7割データセンター建設に反対
蒸発冷却方式が水資源を圧迫、Googleのアイオワ施設は年間10億ガロン超消費
Googleがテキサス州で空冷式データセンターとクリーンエネルギーを併設

巨額投資と事業リスク

Metaデータセンター等に最大1450億ドル投資予定
SpaceXIPO書類で水不足リスクに言及
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AIの計算需要が急増する中、テック大手各社は前例のない規模と手法でデータセンターの建設を加速しています。Metaはオハイオ州ニューアルバニー近郊に、従来の建屋ではなくテント型の「迅速展開構造物」を6棟建設しました。1棟あたり約12万5000平方フィートで、通常の半分の工期で完成させる狙いがあります。この手法はTeslaがModel 3の増産時に工場駐車場にテントを建てた前例を踏襲したものです。

一方、大規模データセンター計画は地域住民との摩擦を生んでいます。テレビ番組「シャークタンク」で知られるKevin O'Leary氏は、ユタ州で進める4万エーカー規模のProject Stratosについて、住民や活動家からの強い反対を受け、面積を約半分の2万エーカーに縮小することを表明しました。それでもマンハッタン島より広い面積であり、エネルギー消費や環境汚染への懸念は依然として残ります。

データセンター水資源消費も深刻な問題になっています。Gallupの調査では米国民の7割がデータセンター建設に反対しており、水不足が最大の懸念事項です。蒸発冷却方式を採用するGoogleのアイオワ州施設は2024年に10億ガロン以上の水を消費しました。ローレンス・バークレー国立研究所は、大規模データセンターが2030年までに年間330億ガロンの水を消費する可能性があると予測しています。

こうした課題に対し、各社は対策を打ち出しています。Googleはテキサス州グレイ郡とロバーツ郡で、Intersect社と共同でMeitnerエネルギーセンターの建設を発表しました。データセンターとクリーンエネルギー発電施設を併設し、空冷方式を採用することで水消費を抑制する設計です。地域の電力網への負荷軽減と雇用創出も掲げています。

巨額投資リスクも浮上しています。Metaデータセンターなどの設備投資に最大1450億ドルを充てる方針ですが、株価は年初から5%下落しています。SpaceXIPO目論見書で水不足がデータセンター開発を制約する可能性に言及しました。AI時代のインフラ整備は、速度・規模・環境負荷のバランスという難問に直面しています。