米国防総省、議会向け報告書をAI生成で大幅時短

200時間を5時間に

生成AIで議会報告書を作成
200時間の作業を5時間に短縮
毎年数百本の義務的報告書
CTOマイケル氏が公の場で言及

GenAI.milの全軍展開

全6軍種が使うGenAI.mil
Gemini for Governmentが基盤
2025年12月から提供開始
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米国防総省は2026年6月12日、ワシントンのシンクタンク主催イベントで、議会が義務付ける報告書の作成に生成AIを活用していることを明らかにしました。最高技術責任者(CTO)のエミル・マイケル氏は、本来なら200時間の人手を要する報告書を、AIなら5時間で草案化できると語っています。国防総省は毎年、安全保障に関する数百本もの報告書を議会に提出する義務を負っており、その負担軽減策として注目されます。

マイケル氏は「すべての資料を読み込ませ、議会向け報告書の草案を作らせる」と説明しました。トランプ政権下で「戦争省」と呼称される同省は、Google CloudのGemini for Governmentを起点に、独自プラットフォームGenAI.milを通じてAIツールを陸海空など全6軍種に広く提供しています。提供開始は2025年12月にさかのぼります。

AI活用の実例は、科学技術担当の副次官補ジェイコブ・グラスマン氏の発言からもうかがえます。同氏は人員不足のチームに「GenAI.milを使い、できる限りやれ」と指示したところ、1週間後にチームは「過去5年で最高の報告書」だと報告してきたといいます。報道によれば、その報告書が具体的に何だったかは明かされていません。

政府機関が議会向けの公式文書をAIで作成する動きは、業務効率化の象徴である一方、生成AI特有の誤情報リスクや監督責任の所在をどう担保するかという課題も残します。経営者やリーダーにとっては、行政が大規模に生成AIを導入する事例として、自組織での文書業務自動化を考える際の参考材料になるのではないでしょうか。