AI推論基盤Baseten、評価額130億ドルで資金調達へ

巨額調達の概要

15億ドルの新規調達
評価額130億ドル規模
半年で評価額160%
5カ月前はシリーズE3億ドル

調達の構図と背景

評価額を分ける分割価格方式
Spark等が共同主導
推論ゴールドラッシュの波
詳細を読む

AI推論基盤を手掛ける米新興企業Basetenが、評価額130億ドルでの15億ドル規模の資金調達を最終調整していると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが6月18日に報じました。同社はわずか5カ月前に評価額50億ドルでシリーズE3億ドルを調達したばかりで、半年足らずで評価額が約160%跳ね上がる計算です。

今回の調達は通常の一本値ではなく、分割価格方式を採る点が特徴です。一部の投資家評価額130億ドルで、別の投資家は110億ドルで出資すると関係者は説明しています。これは見かけ上の評価額を高く見せ、主導投資家の体裁を整える手法だと同紙は指摘します。

調達はSpark CapitalやSands Capital、Altimeter Capital、Wellington Managementが共同で主導するとされます。直近の資金調達の動きが矢継ぎ早である点が、市場の旺盛な投資意欲を映し出しています。

2019年設立のBasetenが追い風としているのが、いわゆる推論ゴールドラッシュです。AIモデルが利用者の指示を受けて答えを返す推論の層に、ベンチャー投資家が巨額の資金を注いでいます。

Basetenの強みは、処理をタスクに最適なモデルへ振り分け、速度を保ちながらコストを抑える点にあります。特に性能が高く安価なオープンソースの代替モデルを活用し、OpenAIAnthropicより安い選択肢を狙う戦略が、高い評価額を支えています。