MITが牽引するマサチューセッツのAI覇権構想

技術リーダー選出

地元有力者50人選出
MIT関係者8人が選出
コーンブルース学長も対象
CSAIL所長ら教授陣

AIと起業の推進

無料オンラインAI講座開設
応用AI「AI+X」に注力
寮から起業への支援強化
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米マサチューセッツ州の有力紙ボストン・グローブが6月9日、地域の技術・ビジネスを率いる影響力のある50人を選ぶ2026年版「テック・パワー・プレイヤーズ」を発表しました。同リストにはサリー・コーンブルース学長やCSAIL所長のダニエラ・ルス教授らMIT関係者8人が名を連ね、多数のMIT卒業生も含まれています。

報道はMITの研究室や起業文化、新たなAI施策を取り上げ、州の技術的優位を保つ姿勢を強調しました。コーンブルース学長は「マサチューセッツはこの次の波を確実に主導できる」と述べ、製造業や生命科学、量子技術、エネルギーまで幅広い分野での前進に期待を示しています。

MITはAI分野で、バイオテクノロジーやロボティクス、防衛、クリーンエネルギーなど地域の強い領域での推進を図っています。同時に、ハッカソンからベンチャー資金まで支援を整える「寮から起業へ」の取り組みで、学生が在学中に会社を立ち上げる流れを広げようとしています。

学長は誰もが受講できる無料の入門講座を含む新たなオンラインAI授業を公開し、企業だけでなく人々が技術の恩恵を受けられるよう後押しします。一部の大学は技術を企業や病院、研究機関の生産性向上に役立てる応用AI「AI+X」を専門領域として確立しつつあります。

MITスタートアップは地域の起業エコシステムを支える存在です。同校は150を超える講座と85のセンターやプログラムを擁し、コーンブルース学長とチャンドラカサン教務担当副学長は研究成果の事業化を加速する委員会(CATE)を新設しました。起業支援の拡充を受け、加速プログラムへの応募は前年から倍増しています。

MITスタートアップ、Liquid AIは線虫の脳構造に着想を得たAIモデルを開発し、大規模言語モデルより消費電力を大幅に抑えられます。同社は北米で販売する車載システムへの技術搭載でメルセデス・ベンツと契約したほか、GE Vernovaは5年間で5000万ドルを投じMITとの人材連携を進めています。