MIT製造業イニシアチブが1年で工場AI機運を拡大

製造週間と参加状況

800人超が登録
工場AI導入を議論
First Solarが8社目に加入
業界連合の拡大基調

起業と人材育成

8チームに賞金5万ドル
AI自動化で8件の種子研究
新人材育成TechAMP始動
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米マサチューセッツ工科大学(MIT)は6月16日、製造業の再興を狙う研究主導の取り組み「Initiative for New Manufacturing(INM)」が発足から1年で大きな勢いを得たと発表しました。5月に開いた初の「MIT製造週間」には、学生から企業の最高経営責任者(CEO)まで800人を超える関係者が集まり、工場の現場へのAI導入や人手不足への対応策を4日間にわたって議論しました。

週間の中心となったのは、製造現場へのAI実装に焦点を当てた「MIMO(製造運用のための機械知能)」シンポジウムです。初日にはINMとGoogle Cloudが共催するサイバーセキュリティの講習会が開かれ、最終日にはニューイングランド各地から140人超の大学院生らが参加する研究発表会と競技会で締めくくられました。

INMは研究を市場へ橋渡しする起業支援にも力を入れています。米国立科学財団(NSF)のI-Corpsニューイングランドと組んだ初の研究発表会には17大学から140超のチームが応募し、最終選考に残った8チームが計5万ドルの賞金を分け合いました。最も革新的な技術にはMIT博士課程の学生が手がける機械制御アーキテクチャの研究が選ばれています。

業界連合の輪も広がっています。製造週間中に太陽光パネル大手のFirst Solarが8社目の業界会員として加わり、Amgenやシーメンス、オートデスクなどと並びました。供給網の強靭化や人材育成、産業競争力といった課題は一社や一業種だけでは解決できないという認識が、連合の拡大を後押ししています。

人材面では、現場のリーダーを育てる新プログラム「TechAMP」をこの秋に立ち上げ、コミュニティーカレッジ3校を含むニューイングランドの6拠点で展開しています。INMはAIと自動化に絞った提案公募で8件の種子研究に資金を投じ、6月には製造業の将来を探る8本の白書を公表する予定です。

INMは国内製造業の強化を軸としつつ、世界への広がりも視野に入れています。インドのアーメダバードに新設された教育機関NAMTECHとも連携し、MITの著名な製造実習講座を現地向けに展開しました。来年はTechAMPの初の修了生を送り出し、対象州の拡大や連合への新たな業種の参加を進める計画です。