NYTがMicrosoftを著作権侵害で追及

訴状の更新内容

専用スパコン意図的構築主張
NYT記事の優先的学習を指摘
侵害目的での設計と断定
侵害著作物の選別関与主張

市場への影響

記事のほぼ原文出力を証拠提示
有料記事の回避利用を指摘
時価総額1兆ドル増を批判
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米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は2026年6月、OpenAIMicrosoftを相手取った著作権侵害訴訟で訴状を更新し、Microsoft著作権侵害を助ける目的で専用のスーパーコンピューターを構築したと主張しました。NYTは2023年に大手出版社として初めてOpenAIを提訴しており、ChatGPTが同紙の記事で違法に学習したと訴えてきました。

当初の訴状では、Microsoftスパコンは一般的なクラウドサービスとして扱われていました。今回の更新では、その計算機が侵害を助ける目的で特注され、許可なく著作物でAIを学習させるために作られたと明確化しています。NYTは、自社の高品質な報道を確実に模倣できるよう、同紙の記事が他より重く扱われたとも主張しました。

NYTはこの「異例に複雑」な機械によって、Microsoftが侵害対象の選別に関与し、無許可で著作物を取り込む手段を提供したと述べています。同紙は「Microsoftは史上最も高性能なLLMを学習させるため、タイムズの記事を不釣り合いに多く含むほぼインターネット全体を使う目的で設計した」と訴えました。

さらにNYTは、その成果から不当に利益を得ているとも指摘します。「タイムズで学習したLLMを製品群に展開したことが、過去1年だけでMicrosoftの時価総額を1兆ドル押し上げた」というのが同紙の主張です。

市場への損害を示す証拠として、NYTは開示手続きで得たChatGPTの出力例を重視しています。利用者が有料記事の回避を試みた際に「次の段落」を求めるだけで本文の大部分を閲覧できた事例や、特別な操作なしに複数段落が出力された事例を挙げました。

NYTは置き換えによる市場損害を立証するため、訴状に元記事と出力の並列比較や侵害が疑われる出力のスクリーンショットを示しました。この更新訴状は、AIの学習を支えるインフラ提供者の責任を問う点で注目されます。