Midjourney、ハリウッドにAI利用の開示要求

訴訟の開示争い

ディズニーら3社が著作権侵害で提訴
MidjourneyAI利用の開示を要求
既存の開示制限の撤回を申し立て

双方の主張

学習はフェアユースと反論
スタジオも無許諾学習と示唆
スタジオ側は過剰請求と批判
詳細を読む

画像生成AIの新興企業Midjourneyは2026年7月、著作権侵害を巡り係争中のハリウッド大手スタジオ3社に対し、スタジオ自身のAI利用実態を開示するよう裁判所に申し立てました。ディズニー、ユニバーサル、ワーナー・ブラザースは、同社のモデルがバート・シンプソンやダース・ベイダーなど著作権キャラクターを生成できると問題視し、順次提訴していました。今回の焦点は、証拠開示(ディスカバリー)でスタジオがどこまで情報を出すべきかにあります。

裁判所は以前、スタジオの生成AI利用について「消費者向け」の動画画像に限って開示を命じていました。Midjourneyはこの制限の撤回を求め、現状ではスタジオが市場損害の主張に有利な文書だけを「つまみ食い」でき、同社の防御に資する文書を得られないと訴えています。

同社は、スタジオが隠している文書こそ「まさに彼らがMidjourneyを訴えている行為を、非公開で自ら行っているかを明らかにするものだ」と主張します。例えばスタジオが絵コンテ作成などの社内用途画像生成AIを開発していれば、無許諾の著作物をダウンロードし学習させることが業界慣行だと示せる、との論法です。同社は自らの学習がフェアユースで許されると一貫して反論しています。

一方、スタジオ側の主任弁護士デビッド・シンガー氏は、この開示要求を根拠なき「探索的請求」と切り捨てました。同氏は「AI技術を止めたりMidjourneyの事業を潰したりする意図はない」とし、あくまで「映画やテレビ番組の複製、そして著名キャラクターの無許諾利用をやめてほしいだけだ」と述べています。開示範囲を巡る攻防は、AI学習と著作権の線引きを左右する試金石となりそうです。