共通の構図
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Microsoftは2026年7月6日、全従業員の2.1%にあたる約4800人を削減すると発表しました。同社は削減した職務が「AIに置き換えられるわけではない」としつつ、「AIが仕事の進め方を変えている」と認めています。相次ぐAI関連の人員削減が、テック業界全体に広がっている状況を示す動きです。
業界では記録的な増収と大規模な人員削減が同時に進む構図が目立ちます。企業はAIを成長のエンジンと位置づける一方で、解雇の理由にも挙げています。再就職支援会社Challenger, Gray & Christmasによると、5月のテック業界の解雇は数年ぶりの高水準に達し、最も多く挙げられた理由がAIでした。追跡サイトLayoffs.fyiの集計では、2026年のテック職の削減は累計で約12万人に上ります。
個別企業でも削減が続いています。Oracleは過去12か月で従業員を13%にあたる2万1000人減らし、規制当局への年次報告でAI技術の導入が人員削減につながったと説明しました。GitLabは全社の14%にあたる約350人を削減し、AIインフラ投資の原資に充てています。Metaは約8000人を解雇する一方、約7000人をAI関連の新職務へ配置転換しました。
AIによる効率化を明言する経営者も増えています。Cloudflareは全社の20%にあたる1100人を削減し、CEOのMatthew Prince氏は削減対象の大半が中間管理や財務などの「測定業務」だったと述べました。Coinbaseは14%を削減し、エンジニアがAIで数週間分の作業を数日でこなせるようになったと説明しています。PayPalは今後2〜3年で20%超の削減を計画し、開発以外にも顧客対応やリスク管理へAIを広げる方針です。
一方で、こうした説明には疑問の声も出ています。削減対象の多くはコロナ禍の採用拡大で膨らんだ部門であり、AIを理由とする妥当性を問う指摘があります。増収下での大量解雇が続くなか、企業がAIを理由に挙げる姿勢そのものを見直す必要があるとの見方も広がっています。