元OpenAI幹部ワイル氏、再使用ロケットStokeの取締役に就任

就任の要点

OpenAI幹部ワイル氏が取締役就任
Twitter・Metaなど豊富な経歴
妻と共に立ち上げた初期投資家

Stoke Spaceの事業

完全再使用ロケットNovaを開発
SpaceXに対抗するシアトル企業
累計13.4億ドルを調達

今後の焦点

軍需契約と資金調達の支援役
OpenAIとの連携観測も浮上
詳細を読む

OpenAI幹部で著名なテック経営者のケビン・ワイル氏が、再使用ロケットを開発する米シアトルのスタートアップ、Stoke Spaceの取締役に就任しました。同社はSpaceXに対抗する新興企業で、ワイル氏は創業初期からの投資家でもあります。今回の就任は、事業を本格的に拡大させる段階での経営体制の強化を狙ったものです。

ワイル氏はTwitterやMeta、地球観測衛星のPlanet Labsなどで要職を歴任し、OpenAIでは2024年6月から2025年10月まで最高製品責任者を務めました。その後は科学研究を加速する部門を率いましたが、2026年4月に退社しています。宇宙分野での経験も豊富で、Planet Labsでは上場を含む3年間、社長を務めました。

Stoke Spaceは、大気圏再突入の高熱に耐えて何度も飛行できる完全再使用ロケット「Nova」を開発しています。CEOのアンディ・ラプサ氏は2020年の創業以来、累計13.4億ドルを調達し、2025年には5.1億ドルのシリーズDを実施しました。ワイル氏は妻とともに設立したファンドを通じて早期から出資し、資金調達や事業の立ち上げを助言してきたといいます。

ラプサ氏は今後、ワイル氏に軍需契約の獲得やさらなる資金調達での支援を期待しています。ワイル氏は米陸軍予備役に加わるなど、シリコンバレーと国防総省の橋渡し役を担ってきた経歴を持つためです。再使用ロケットの需要は高まっており、適正価格で定期運用に踏み出せる企業が市場を握るとみられています。

注目されるのは、OpenAIサム・アルトマン氏が昨年Stokeへの投資を検討していたと報じられた点です。ワイル氏がAI大手と宇宙企業をつなぐ存在になるのか、市場の関心を集めています。ラプサ氏は「噂話にはコメントしない」として、ワイル氏の役割はあくまでStokeの事業に集中することだと強調しました。