1X、家庭用ロボNeoの高精度な手を公開

手の性能

25自由度で人間に迫る器用さ
滑り検知とIP68防水に対応
指が高速駆動し過伸展も可能

販売と課題

早期価格2万ドルから
月額500ドルのサブスク提供
現状は遠隔操作を併用
家庭内映像のプライバシー懸念
詳細を読む

ノルウェー系米国ロボット企業1Xは7月9日、家庭用ロボット「Neo」に搭載する五本指ハンドの詳細を公開しました。腕の腱の動きを再現するアクチュエータを採用し、25自由度という人間の手(27自由度)に迫る可動域を実現しています。カメラとAIが対象物の状況を把握し、複雑な形状の把持や滑りの検知まで担います。

指は人間の関節では不可能な方向への過伸展が可能で、極めて高速に動かせます。防水規格IP68にも対応し、ロボット自身が手を洗えるほどです。アクチュエータ担当ディレクターのTerfurth氏は、可動域は人間を上回る可能性があり、ドアの開閉や重量物の持ち上げ、電池切れ時の自己充電も可能だと説明します。

Neoは屈強な人型ロボットが多い市場で、3D格子構造の柔らかな外殻をまとった異色の存在です。映画「ベイマックス」に着想を得ており、親しみやすさを重視した設計だと製品・デザイン担当VPのSleeper氏は語ります。

早期アクセス価格は2万ドル、または月額500ドルで自宅に導入できます。一括購入者は2026年の優先納品対象となりますが、提供は限定数にとどまります。

ただし現状のNeoは完全自動化を目指す途上にあり、一部は遠隔操作で動きます。「Expert Mode」により人間のオペレーターが遠隔でロボットを操作し、カメラ越しに家庭内を見られるため、プライバシーやハッキングへの懸念も残ります。1Xはユーザーの要求時のみ接続を許可し、顔などをぼかせると説明しますが、悪意ある乗っ取りの防止策は明示していません。