DoorDashがAIエージェント経由の注文ツール公開

新ツールの概要

開発者向けCLIツール「dd-cli
米国・カナダのmacOS開発者が対象
ウェイトリスト経由でベータ提供
店舗検索から決済まで対応

狙いと背景

CTOアンディ・ファン氏が発表
エージェント型商取引の一例
AIエージェント経由で食事を注文
独自の注文ツール構築が可能
詳細を読む

フードデリバリー大手のDoorDashは7月16日、AIエージェント経由で注文できる開発者向けコマンドラインツール「dd-cli」のベータ版を発表しました。共同創業者でCTOのアンディ・ファン氏がX上で明らかにしたもので、店舗検索から特典探し、決済までをコマンドラインで完結できます。当面は米国とカナダのmacOS開発者を対象に、ウェイトリスト経由で提供されます。

コマンドラインは通常プログラミングの領域であり、AIエージェントがサラダやサンドイッチを注文する光景は一見すると滑稽に映ります。実際、発表は「sudoでサンドイッチを作らせる」という有名なXKCDの漫画を想起させ、ネット上で注目を集めました。ただしDoorDashはこれを単なるジョークではなく、真剣な取り組みと位置づけています。

今回の狙いは、DoorDashの注文基盤をAIエージェントに開放する点にあります。開発者は自社のソフトやサービスに注文機能を組み込み、独自のフードや食料品の注文ツール、地域の割引探しアプリなどを構築できます。これはエージェント型商取引(agentic commerce)が具体的にどう機能するかを示す一例といえます。

DoorDashはこれまでもiMessage経由の注文や、自社AIチャットボット「Ask DoorDash」を試してきました。加えてOpenAIChatGPTAnthropicClaudeといった外部チャットボットにもサービスを開放しています。今回のdd-cliは、こうした商取引のエージェントを一段と推し進める動きと位置づけられます。