Apple営業秘密訴訟、OpenAIのハード計画とIPOに影

訴訟の概要

Appleによる営業秘密侵害提訴
Apple社員400人超の移籍
訴状で名指しのハード責任者
OpenAI根拠なしと反論

ハード計画への影

Jony Ive主導のスピーカー開発
差し止めなしでも開発遅延

IPOへの波及

秘密裏に申請済みのIPO
揺らぐ想定市場規模の説明
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Appleが7月10日にOpenAIを営業秘密の侵害で提訴した件が、OpenAIハードウェア事業と株式公開の計画に影を落としています。TechCrunchは7月19日公開のポッドキャスト番組で、訴訟が製品開発の遅れや上場時の評価見直しにつながる可能性を議論しました。Appleは元社員経由の機密取得を組織的な不正行為だと主張し、OpenAIは訴えに根拠がある証拠は認識していないと反論しています。

訴状は、Appleの元従業員がOpenAIへ移り機密情報を共有するよう働きかけられたとする、経営最上層による一連の行為を問題視しています。番組では、ハードウェア責任者のTang Tan氏が名指しされた点と、すでに400人を超える元Apple社員がOpenAIに在籍しているという指摘が取り上げられました。両社とも数万人規模のため比率は大きくないものの、人材流出としては深刻だという見方です。

OpenAIがJony Ive氏らと進める初のハードウェアは、画面を持たず動く小型のスマートスピーカーだと報じられています。番組出演者は、裁判所が差し止め命令を出すかどうかにかかわらず、訴訟そのものが開発の遅延を招きうると指摘しました。Appleはこの種の訴訟を軽々しくは起こさないとして、遅延を生むこと自体が提訴の狙いの一部ではないかとの見方も示されています。

影響は上場計画にも及びます。OpenAI秘密裏にIPOを申請済みで、早ければ年内、遅くとも来年前半の実施が見込まれています。現在の収益はソフトウェアが大半を占めますが、投資家に示す想定市場規模の一部をハードウェア事業に置いているなら、訴訟は公開価格の算定を左右しかねません。

焦点は、OpenAIが早期和解を選ぶか、法廷で争うかです。同社は5月にElon Musk氏との訴訟で勝訴した一方、審理の過程で表に出た内部のやり取りはブランド面の負担にもなりました。番組ではその経験から再び法廷で争うとの予想が示されており、経営陣の判断はハードウェア事業と上場戦略の両方を映す試金石になりそうです。