ChatGPTが有名作家の文体模倣を拒否

新たな挙動

有名作家の文体を直接模倣拒否
生死問わず全作家に適用
「似た雰囲気」で代替提示

法的な背景

著作権侵害訴訟を係争中
米国法で文体は保護外
「実質的類似」なら侵害懸念

専門家の見方

教授「AIで安価に模倣可能」
著作権制度見直しの声
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OpenAIChatGPTが、著名な作家の文体をそっくり再現するよう求める指示に応じなくなったことが、テストで明らかになりました。米メディアのArs Technicaが2026年7月に確認したもので、同モデルは代わりに作家の幅広い特徴を取り入れつつ独自の文体で書くと説明します。ジャンルを問わず、この挙動が広がっているようです。

テストでは、Stephen Kingの作風で物語の書き出しを求めたところ、ChatGPTは「正確なスタイルや特徴的な声を忠実にまねることはできない」と断ったうえで、似た雰囲気を持つオリジナルの文章を提示しました。J.K. RowlingやErnest Hemingwayなど、存命・故人を問わず同様の拒否が確認されています。

調査会社No Latencyが今月公表した分析でも、存命の作家については同じ挙動が見られました。ただしこの分析では、故人の作家に対してはChatGPTがスタイルの模倣に応じていたとされ、テスト結果にはばらつきも残ります。

この一見わずかな違いは、法的には重要な意味を持つ可能性があります。OpenAIは、自社モデルの学習データをめぐって書籍の著者から著作権侵害を訴える複数の訴訟を抱えているためです。ある訴訟は、ChatGPTが著作物に酷似したテキストを生成する能力を問題視しています。

米国著作権法は、アイデアの具体的な表現を保護する一方で、作家の無形の「文体」そのものは原則として保護しません。しかし専門家は、AIによる模倣が原作と「実質的に類似」すれば侵害になり得ると指摘します。ジョージ・ワシントン大学ロースクールのRobert Brauneis教授は、個人の作風がこれほど上手く、しかも安価に模倣できる時代はなかったと警鐘を鳴らしています。