Googleが7月のAI発表を総括、Gemini新モデル3種を投入

モデルと開発者基盤

Gemini新モデル3種公開
ロボット向けER 2投入
AlphaEvolve一般提供

消費者向け機能拡充

Galaxy新機種にGemini搭載
Gemini Sparkが手続き代行
Gemini Notebookへ改称

防災と創作への応用

音楽モデルLyria 3.5公開
FireSat衛星3基を打ち上げ
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Googleは8月4日、公式ブログで7月に発表したAI関連の取り組みをまとめて公開しました。開発者向けのGemini新モデル3種ロボット向けの推論モデル音楽動画の生成ツール、山火事を早期に検知する衛星まで、対象は開発基盤から日常のアプリ、防災まで幅広く並びます。同社は20年以上続けてきた機械学習への投資の成果を定期的に振り返る形で、AIの実用性を示しています。

最も実務に近いのはモデル群の更新です。Gemini 3.6 Flash、3.5 Flash-Lite、3.5 Flash Cyberの3モデルは、本番環境でAIエージェントを動かす際に求められるトークン効率と低遅延、安定した性能を狙って設計されました。ロボット向けには身体性を伴う推論を担うGemini Robotics ER 2を投入し、人との自然な対話や周囲の状況把握、複数手順の作業に対応させています。

企業向けでは、Geminiを基盤とするコード最適化エージェントAlphaEvolveが、Gemini Enterprise Agent Platform上で全てのGoogle Cloud顧客に一般提供されました。基準となるアルゴリズムと目標を渡すと、自動でより良い解を探索し、人が読める最適化済みのコードを返す仕組みです。

日常利用の面でも動きがありました。Samsungの新機種Galaxy Z Fold8 UltraやFold8、Flip8ではGemini Intelligenceの最初の機能が使えるようになり、Android 17にはiPhoneからデータを無線で移行する機能が組み込まれています。NotebookLMGemini Notebookとして検索Geminiアプリからも使えるようになり、Gemini Sparkは利用者の許可のもとログイン済みのアカウントを使って、内見予約や航空券の下調べといった手続きを代行します。

創作と社会課題への応用も並びました。動画作成のGoogle VidsはGemini Omniと個人アバターに対応し、音楽生成Lyria 3.5へ更新されています。防災分野では、NOAAがGoogle Cloudの高性能仮想マシンで気象モデルを動かし始めたほか、山火事の早期検知を担うFireSat衛星3基がカリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられました。

経営層向けの発信も目立ちます。Google DeepMindの共同創業者でCEOのデミス・ハサビス氏が現在を歴史的な転換点と位置づける見解を示したほか、AIの利用実態を大規模に調べる調査ATLASの第1弾も公開されました。同社はIsomorphic Labsと共同でバイオレジリエンスの方針も示し、モデルの悪用を防ぎつつ政府や科学者が技術を活用できる体制づくりを掲げています。