元SpaceX技術者、AIで鋼材製造自動化へ

エンジニアが起業

SpaceX技術者3人が創業
新会社「1872」始動
米シンシナティに工場開設

鋼材製造を自動化

AIロボットで鋼材製造
2027年に試作工場目標
データセンター向け部材供給

溶接工不足が背景

熟練工不足が深刻化
2029年に32万人不足見込み
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スペースXエンジニア3人が設立した新興企業「1872」は、2026年7月22日、米オハイオ州シンシナティの新工場「ファクトリーワン」で開所式を開き、AIとロボットを活用した鋼材製造の自動化事業を本格始動させました。AIデータセンターや小型モジュール炉向けの鋼製スキッドを主力製品とし、2027年までに製造工程の大半を自動化する試作工場の確立を目指しています。

1872は、宇宙開発大手スペースXでロケットエンジン製造に携わっていた技術者たちが立ち上げました。ロケット向けの精密製造技術を、鋼材加工という異なる産業に応用する狙いです。同社は当面、モジュール式建築物の移動可能な土台となる鋼製フレーム「スキッド」の自動生産に注力します。

最高経営責任者のダン・サマーズ氏は、完全自動化にはこだわらないと説明しています。AIソフトウエアとロボットを組み合わせ、8割程度の自動化を実現できれば十分と考えており、費用対効果を重視する姿勢を示しました。

背景には、熟練溶接工の深刻な不足があります。米国溶接協会は、高齢化による退職と旺盛な需要増加により、2029年までに新たに32万500人の溶接専門職が必要になると試算しています。

さらに、トランプ政権による合法移民の制限強化や不法移民の取り締まりが、造船業など溶接需要の高い産業の人材確保をいっそう難しくしています。サマーズ氏は、減り続ける熟練労働力でいかに多くのものを製造するかが課題だと語っています。