AI音声入力のWispr、2.8億ドル調達し議事録へ拡大
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AI音声入力アプリを手がける米新興企業Wisprは2026年8月17日、シリーズBラウンドで2.8億ドルを調達したと発表しました。米メンロー・ベンチャーズが主導し、評価額は20億ドルに達しています。今回の資金は、文字起こし機能にとどまらず、会議の議事録作成など新領域への事業拡大に充てられる見通しです。
Wisprが資金調達を発表するのは今回で複数回目となり、今回の調達により累計調達額は3.61億ドルに達しました。直近のラウンドは10カ月足らず前の2025年11月で、その際はノータブル・キャピタルから2500万ドルを調達していました。短期間での連続調達は、音声入力市場での競争激化を映しています。
文字起こしアプリの分野では、WillowやMonologue、Aqua、Superwhisperなど競合が相次いで台頭しており、無料または低価格のツールを提供する開発者も増えています。今回のラウンドには既存投資家のノータブル・キャピタルやNEA、8VCなどに加え、新たにエイクルーやフォアランナーなど複数の投資家が参加しました。
Wisprは資金調達と同時に、音声認識の精度を高める新モデルCantoの投入も発表しました。ここ数週間、利用者からは文字起こしの品質低下を指摘する声がSNS上で相次いでおり、同社は新モデルの導入により誤り率を従来の30%から10%未満に引き下げるとしています。
同社は昨年11月以降、Android版アプリを公開したほか、インドや英国など海外での営業体制も強化してきました。さらに指輪型デバイス「Oasis」など音声入力対応ハードウェアとの連携も進めており、新たに投入した会議向け議事録ツールではGranolaやFirefliesといった競合との争いに参入しています。
先月には、米アマゾンでAlexaの開発に携わったアリヤ・ラストロウ氏を責任者に迎え、新研究組織「Wispr Interface Labs」の設立も明らかにしていました。同社は今後、音声を軸としながらも人とコンピューターの新たな対話手法の開拓を目指す方針です。