Google I/O、Gemini 3.5とAI基盤を発表

Gemini 3.5の性能

Gemini 3.5 Flashがフラッグシップ級の性能を低コストで実現
コーディングエージェント向けベンチマークで3.1 Proを上回る成績
他のフロンティアモデルの4倍高速・半額以下の価格
Gemini 3.5 Proは来月一般提供予定

AIエージェント戦略

Gemini Sparkは24時間バックグラウンド稼働の個人用AIエージェント
Search向け情報エージェントがウェブを常時監視し自動通知
OpenClawの成功を受けGoogle独自のエコシステムで勝負

開発者基盤の刷新

Antigravity 2.0がデスクトップアプリ・CLI・SDKの3形態で登場
AI StudioからネイティブAndroidアプリを直接ビルド可能に
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Google I/O 2026が2026年5月20日に開催され、Googleは新モデル・AIエージェント開発者プラットフォームを含む100以上の新機能を発表しました。最大の目玉はGemini 3.5 Flashの一般提供開始で、フラッグシップモデルに匹敵する性能を従来の半額以下のコストで実現します。同社はAIエージェントを軸とした製品戦略への本格転換を打ち出しました。

エージェント分野では、24時間バックグラウンドで動作する個人向けAIエージェントGemini Sparkが発表されました。Gemini 3.5を搭載し、Gmail・Drive・Photosなど自社サービスに加えDropbox・Uber・Spotifyなど30以上の外部パートナーとも連携します。端末の電源が切れていてもクラウドで稼働し続ける点が、競合するOpenClawと同様のアプローチです。まず米国のUltraプラン加入者向けにベータ提供が始まります。

The Vergeの分析によれば、Googleは9億人超の月間ユーザーと自社サービス群という圧倒的な配信基盤を持つため、AIエージェント競争で最も有利な立場にあります。OpenClawWhatsAppやTelegramとの連携で急成長した戦略を取り込みつつ、自社エコシステムへの深い統合で差別化を図る構えです。「Googleエージェントを実用化できなければ、誰にもできない」という指摘は、同社への期待と責任の大きさを表しています。

開発者向けには、エージェントファーストの開発プラットフォームGoogle Antigravityが大幅に拡張されました。デスクトップアプリのAntigravity 2.0、ターミナル向けのAntigravity CLI、プログラマティックなAntigravity SDKの3形態で提供されます。サブエージェント・フック・非同期タスク管理といった新しいプリミティブが追加され、数日かかったエンジニアリング作業を数時間に短縮できるとしています。

モバイル分野では、AI StudioからネイティブAndroidアプリを直接作成・Google Playのテストトラックに公開できる機能が発表されました。プロンプトだけでウィジェットを生成する「Generative UI」構想も示され、非エンジニアでもスマートフォンアプリを自作できる時代の到来が近づいています。AppleiOS 27でショートカットのAI生成を検討中と報じられており、モバイルにおけるバイブコーディングが次のトレンドになりそうです。