Google、I/O制作にGeminiを全面投入

映像と視覚デザイン

TPU短編にNano Banana活用
人形劇とAIの融合制作
2D・3D変化するアイコン

体験と来場者向け

クラゲ動作をLyria 3で楽曲化
無限生成のゲーム制作
ラテアート注文アプリ提供
現場でステッカー即時生成
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Googleは6月1日、開発者会議「Google I/O 2026」を自社のAIツールで制作した舞台裏を公式ブログで公開しました。発表内容だけでなく、登壇したAIそのものを使って映像・デザイン・会場体験を作り込んだと説明し、「AIで実際に何ができるのか」という問いへの実例として示しています。

目玉は段ボールとマーカーで作った人形を題材にした短編映画「TPU Training Day(通称Timmy TPU)」です。まず人形劇と3DアニメでキャラクターのカメラワークやフレーミングをGoogleが制御し、画像生成モデルNano Bananaで様式化した第1フレームを生成しました。Google AI Studio内に独自ツールを構築してフレームの整合性を保ち、最終的にGemini Omniなどの実験的モデルで合成して、人の手作りの質感を残したまま映像を仕上げています。

視覚ブランドの設計でも、過去5年分のI/O振り返り資料をGeminiモデルに学習させ、出力をNano Bananaに繰り返し戻して改良しました。その結果、平面の2Dアイコンが立体的な3Dへ動的に変化する、4色グラデーションの統一デザインに到達したとしています。

会場の事前ショーでは、モントレーベイ水族館と組んだ生成音楽実験「Jellectronica」を実施しました。Google ColabでYOLO8モデルを学習させてCoral NPU上で動かし、ミズクラゲの動きを追跡。クラゲが多いほど低音が強まる仕組みで、Lyria 3 Proが動きを音楽へ変換しました。プレイ中に各自がステージを生成するゲーム「Infinite Scaler」も、2D画像生成から無限の3D世界を作る試みとして披露されています。

来場者向けには、独自のラテアートを注文できるアプリや、20秒でお題を集めて世界に一つのデザインを作るステッカー生成ゲームを用意しました。いずれもNano BananaGoogle Antigravityのエージェントコーディングを土台にし、来場者自身が注文アプリを即席で作る体験まで盛り込んでいます。

Googleはこうした取り組みについて、AIが雑務を肩代わりすることで、人が本来得意な創造的作業に最良の時間を割けるようになると強調しました。うまく機能したときには、観客はAIの利用を意識しなくなる。そこにこそ共有したい可能性があると結んでいます。