Midjourneyの医療スキャナー、実証データ乏しく

公開映像の中身

約20分の舞台裏映像公開
超音波プローブを浴槽型装置に搭載
撮影は社員エンジニアが担当

残る疑問

物理・画像化の技術的疑問を素通り
専門家有効性の証拠不足を指摘
ウェルネス製品として先行投入
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画像生成AIで知られるMidjourneyが2026年7月、開発中の医療用超音波スキャナーの舞台裏を映した約20分の動画を新たに公開しました。同社は放射線を使わない安価で詳細な画像診断医療を変革すると掲げますが、動画ハードウェアの様子を見せる一方、その実効性を裏づける証拠はほとんど示していません。

映像を制作したのはテック系YouTuberのMarcin Plaza氏で、同氏はMidjourneyエンジニアでもあります。Plaza氏は装置を「多数の超音波プローブを分解してエレベーター付きの豪華な湯船に貼り付けたもの」と率直に表現し、市販のコンピューターやRaspberry Piと接続されている構成を紹介しました。

しかし動画は、プロジェクト発表時に専門家が投げかけた物理や画像化に関する疑問の多くを素通りしています。専門家らはThe Vergeに対し、Midjourneyが数十年前から知られる超音波の限界を克服できる証拠や、約束する規模と速度で詳細な画像を生成できる証拠をほとんど示していないと語りました。

同社はこのスキャナーを、FDAの承認や臨床試験が必要な診断用医療機器ではなく、体組成に焦点を当てたウェルネス製品として投入する方針を強調しています。医療責任者のTom Calloway氏は、この方針により開発を「スピードラン」でき、テスト完了後すぐに開始できると述べました。一方で動画は依然として医療的な表現に多く依拠しています。

Calloway氏は混乱の解消にあまり関心を示さず「明確にすべきことは何もないと思う」と語り、進捗を頻繁にブログで更新すると約束しました。CEOのDavid Holz氏は、投資家がいないことが自由をもたらすとし「誰も私にやめろとは言えない」と述べ、外部の制約を受けずに開発を進める姿勢を示しました。