EUがMetaに依存性設計の是正要求、巨額制裁も

EUの予備的認定

自動再生と無限スクロールを問題視
依存性設計のリスク評価が不十分
未成年と脆弱な利用者への配慮欠如
既定での機能停止を勧告

Metaの反論と制裁の行方

予備的認定に不服を表明
ティーン向け保護機能を強調
数カ月かけて反論の機会
違反確定なら巨額の制裁金
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欧州連合の執行機関である欧州委員会は7月9日、MetaFacebookInstagramについて、自動再生や無限スクロールといった機能が依存性を持つとの予備的認定を公表しました。委員会はこれらの設計が利用者の身体的・精神的な健康に及ぼすリスクMetaが十分に評価していないと指摘し、既定での機能停止などの是正を求めています。

委員会は、こうした機能が「スクロールを続けたい衝動をかき立て、脳を自動操縦モードに移行させる」と説明しました。その結果、不健全な習慣や強迫的な利用につながっており、未成年や脆弱な成人への影響が特に懸念されるとしています。

委員会が問題視したのは機能そのものだけではありません。Metaが導入済みの時間管理ツールや保護者向けの管理機能についても、「依存性設計に起因するリスクへの対処に失敗している」と評価しました。保護者向け機能は十分な技術的知識と時間を持つ利用者にしか効果がなく、対策としての実効性を損なっているとの見方です。

これに対しMetaは早くも防御姿勢を示しています。同社の広報担当者は、予備的認定は「10代を守るために講じてきた重要な取り組みを正確に考慮していない」として不服を表明しました。夜間のInstagram利用の遮断や1日15分への画面時間の制限を保護者に可能にする「ティーンアカウント」を展開したと反論しています。

今後の焦点は制裁の有無です。Metaは数カ月にわたり反論する機会を与えられますが、違反が確定すれば巨額の制裁金を科されるおそれがあります。委員会は自動再生や無限スクロールの既定停止に加え、実効的な休憩機能の導入や、推薦システムをエンゲージメント偏重から改める対応を検討するよう勧告しました。