MetaがAIメガネの盗撮対策を強化 一方でデータ収集は拡大
出典:TechCrunch
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米Metaは7月8日、Ray-Ban連携のAIメガネについて、録画中を示すLEDライトが改造・破壊された場合にカメラを自動で無効化する新機能を発表しました。盗撮などプライバシー侵害への批判が高まる中、消費者の不信感に応える形の安全策で、同社は「他社に先駆けた業界初の取り組み」と自賛しています。
背景には、LEDをテープで覆って録画を隠す利用者の存在があります。同社はすでにLEDが塞がれると録画を止める仕組みを導入済みでしたが、今回はLEDそのものを改造・破壊する手口への対応を迫られました。裏を返せば、一部の利用者が本人の同意なく他者を撮影する目的で使っている実態を、Meta自身が認めた形です。
ところが同社のAI戦略は逆方向に進んでいます。報道によれば、Metaは音声を常時収集し数秒ごとに写真を撮る試作機を検証中とされます。ブログでは写真は本人しか見られないと強調する一方、Metaと共有した画像はAI学習に使われ得ると規約に明記されており、説明との食い違いが指摘されています。
安全機能を発表したのと同じ日に、同社はMeta AIが公開Instagram写真を使ってAI画像を生成できる機能も告知しました。オプトアウトしない限り適用される仕組みで、未共有のカメラロール画像の解析を求める機能とあわせ、より多くの個人データ提供を促す設計が続いています。
Metaは規制当局の調査や複数の訴訟にも直面しています。テキサス州当局はAIメガネのプライバシー保護をめぐり調査を開始し、AIの学習作業を担ったケニアの委託労働者が性的・不快な映像の閲覧を強いられたと訴える訴訟も起きています。ケンブリッジ・アナリティカ事件以来の不信は根強く、LEDの安全策だけで消費者の懸念が解消されるとは言えない状況です。