AI新興企業LemonLime、ロゴのタトゥーで面接 CEOが謝罪

タトゥー採用の顛末

ロゴの入れ墨で面接権
パーティーで7人が実施
CEOによる謝罪と釈明

週7日勤務の社風

全社員が週7日出社
土曜深夜の本番リリース
応募者十数人が辞退

採用基準の実態

ゲーム7問全問正解で面接
成績不問、相性重視の選考
詳細を読む

AIスタートアップのLemonLimeが、自社ロゴのタトゥーを入れた応募者に面接の機会を与える採用企画を実施し、パーティーの場で7人が実際に入れ墨を彫りました。企画は7月に大きな注目を集めましたが、批判が相次ぎ、同社のジョーダン・ザイツCEOは判断が甘かったと非を認めています。同社は既存データをAIで活用できるよう最適化する事業を掲げる小規模企業です。

入れ墨の企画を報じたIncによると、条件に応じたのは7人でした。反発はすぐに広がり、ザイツ氏は自らの軽率さを認め、少し調子に乗ってしまったと釈明しています。

同社が求める働き方も独特です。ザイツ氏はLinkedInへの投稿でチーム全員が週7日出社していると明かし、土曜の午前1時に映画を流しながら重要機能を本番投入するような働き方を紹介しました。週末や午後5時以降は働かないと伝えた応募者は、これまでに十数人が選考を辞退したといいます。

面接にたどり着く道はもう一つあります。自社サイトのゲーム「Is it a Lemon or a Lime?」で7問全問正解すれば、選考の入り口に立てる仕組みです。学業成績は問わず、ザイツ氏は自身の1年次のGPAが2.3だったと明かしたうえで、友人になりたい人を採用すると語っています。

この一件は、AI人材の獲得競争で無名の小規模企業が置かれた立場を映しています。話題性は応募の入り口を広げる一方、身体に消えない印を求める条件は企業ブランドの毀損にも直結します。奇策で注目を集めるか、働き方の条件を先に開示して合う人材だけを残すかは、採用設計を考えるうえでの試金石になりそうです。