OpenAI初のインフルエンサー招待旅行に批判集中
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OpenAIは先の週末、ニューヨーク州北部の高級リゾートに複数のインフルエンサーを招き、同社初となるブランド旅行「Summer Club」を開催しました。参加者は農場直送の食事や養蜂などのウェルネス体験を楽しみながら、同社製品の活用法を学びました。ところが投稿された動画には厳しい批判が殺到し、AIをめぐる消費者の反発の強さが浮き彫りになっています。
批判の矛先は参加者個人に向かいました。あるインフルエンサーのTikTokやInstagramの投稿には「いいホテルの部屋と引き換えに魂を売った」といったコメントや、データセンターの環境負荷との整合性を問う声が並びました。TechCrunchが問い合わせた3人目の参加者は、旅行について投稿した動画をすでに削除していたとみられます。
OpenAI広報のドリュー・プサテリ氏は、幅広いクリエイターとの協業はChatGPTの実用的な使い方を伝えるマーケティングの一環だと説明しました。今回は新たに公開されたChatGPT Workで書類や資料を作る方法を教える、教育主体の催しだったといいます。同氏は「健全な議論は歓迎する」とも述べ、批判の存在自体は否定しませんでした。
こうした取り組みは今回が突然始まったわけではありません。同社は2月、Instagramでパートナーシップ部門を率いていたチャールズ・ポーチ氏を、初のグローバル・クリエイティブ・パートナーシップ担当VPとして迎えています。インフルエンサー起用はOpenAIに限らず、AnthropicはClaudeのブランドディナーを開き、Microsoft Copilotは2月にスーパーボウルへの招待旅行を実施したと報じられています。
では、なぜ今回だけがこれほど反発を招いたのでしょうか。鍵となるのは時期で、OpenAIはオハイオ州に5000億ドル規模のデータセンターを建設する契約を結ぶ見通しで、AIインフラの社会的・環境的な影響が議論の的になっている最中に、自然に囲まれた高級リゾートで催しを開いた形になりました。国防総省との2億ドルの契約を反発の理由に挙げる声もありました。
批判コメントを書いた一人はTechCrunchに対し、多くの米国人がAIに否定的な見方を持っており、責任ある使い方の議論が必要だと語りました。「世界が燃えている時に、1泊5000ドルのスイートを自慢する時期ではありません」。製品の啓発とブランドの見え方をどう両立させるか、AI企業のマーケティングは難しい局面に入っています。