Anthropic、初の最高国際渉外責任者に元判事クエヤー氏

初の最高国際渉外責任者

Anthropicの役職新設
政策と政府関係を統括
各国政府との連携を主導

法と政策の豊富な経歴

カリフォルニア州最高裁判事
カーネギー国際平和基金前会長
スタンフォード大法科大学院教授

長期利益信託を退任

長期利益信託理事を退任
後任は通常手続きで選出
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米AI企業のAnthropicは2026年8月4日、法学者で元判事のマリアノ=フロレンティノ(ティノ)・クエヤー氏が同社初の最高国際渉外責任者に就任すると発表しました。クエヤー氏は世界各国の政策対応、戦略的な国際連携、政府との関係構築を統括します。同社は各国政府との取り組みが重要な局面を迎えているとしています。

クエヤー氏の経歴は法、技術、国際安全保障、公的機関と広い範囲に及びます。直近では20カ国に研究者を抱える政策研究機関、カーネギー国際平和基金の会長を退いたばかりで、その前はカリフォルニア州最高裁判所の判事として、技術とプライバシー、国際協定、権力分立などをめぐる判断を示してきました。スタンフォード大学ではフリーマン・スポグリ国際問題研究所の所長や、国際安全保障協力センターの共同ディレクター、サイバー・イニシアチブの責任者も務めました。

政府での実務経験も豊富です。大統領情報諮問委員会や米国務省の外交政策委員会に加わり、三つの政権でホワイトハウスや連邦機関に勤務しました。近年は超党派の核不拡散・米国安全保障タスクフォースを共同で率い、カリフォルニア州のフロンティアAIワーキンググループも共同で主導しています。

クエヤー氏は「政策当局はAIをどう統治し、開発するかで決定的な転換点にあると認識し始めている」と述べ、民主主義国家が技術の進み方の条件を定めるべきだと主張しました。共同創業者のダニエラ・アモデイ氏は、公的機関を変化に対応させてきた同氏の判断力と公共心を挙げ、政府や市民社会との橋渡し役としてこれ以上の適任はいないと語っています。

クエヤー氏は2026年1月からAnthropic長期利益信託の理事を務めてきましたが、入社に伴い理事を退きました。信託は通常の手続きに沿って後任を選ぶ予定です。各国でAIの規律づくりが議論されるなか、同社は政府や市民社会、地域コミュニティとの対話をクエヤー氏が担うとしています。