Spotify、AIエージェントが選ぶ音楽サービスへ

AI時代の成長戦略

AI経由の利用拡大
会話型の音楽探索

連携とデータの強み

主要AIとの連携
長年の聴取履歴活用

接続時の管理課題

聴取履歴の社内処理
外部接続の権限管理
詳細を読む

Spotifyは2026年第3四半期の決算説明会で、AIエージェント経由の利用拡大を今後の成長機会と位置づけました。同社はChatGPT、Claude、MetaのMuseと連携し、利用者が会話で音楽やポッドキャスト、オーディオブックを探せるようにすることで、AI時代にエージェントから選ばれるメディアサービスを目指します。

同四半期の月間アクティブ利用者は7億8,800万人、売上高は約50億ユーロに達しました。共同CEOのグスタフ・ソーデルストロム氏は、AIが人の避けたい作業を代替しても、音楽そのものを要約して済ませることはないとして、娯楽分野はエージェント時代に成長し得ると説明しました。

利用者はアプリを直接開かなくても、ランニング向けの音楽や会話内容に合うポッドキャストなどをAIに依頼できます。SpotifyはすでにChatGPTやClaudeと連携し、音楽サービスでは初めてMetaのMuseにも統合され、エージェント内で良好な利用が見られるとしています。

競争力の源泉は、2008年までさかのぼれる聴取履歴や、再生・スキップ・発見の蓄積です。外部エージェントから依頼を受けても聴取データは提携先へ送らず、Spotifyのシステム内で要望を解釈し、再生内容を選ぶ設計だと説明しています。

一方、AmazonがMetaのMuseによる買い物を遮断した事例は、外部エージェントの接続が当然ではないことを示します。Spotifyの成長策では、連携先の拡大に加え、アクセス権限や安全性、プライバシー、商流の管理をどう両立するかが焦点です。