カリフォルニア州知事候補がAI失業者への雇用保証を提案

雇用保証の具体策

トークン課税で財源確保
住宅・医療エネルギー分野で雇用創出
訓練・見習いプログラムへの大規模投資
失業保険の適用範囲拡大

AI労働者保護の枠組み

AI労働者保護局の新設
労組・学者・技術者による規則策定
全米で広がるAI雇用対策の動き
連邦政府の規制抑制との緊張関係
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カリフォルニア州知事選に出馬中のトム・ステイヤー氏が、AIによって職を失った労働者に福利厚生付きの雇用を保証する政策を発表しました。州全体の選挙で候補者がこうした公約を掲げるのは全米初です。同氏は3月に公表したAI政策の枠組みを拡充し、カリフォルニアを「世界初の雇用保証を実現する主要経済圏」にすると宣言しています。

財源にはAI企業へのトークン課税を充てます。これはAIが処理するデータ1単位あたりごくわずかな税を課す仕組みで、税収はゴールデンステート政府系ファンドに積み立てられます。資金は住宅建設、医療エネルギーインフラの近代化といった分野の雇用創出に振り向けられる計画です。トークン課税の概念はAnthropicダリオ・アモデイCEOやOpenAIも支持しており、産業界からも一定の理解を得ています。

計画にはさらに失業保険の拡充と、AI労働者保護局の設立が含まれます。同局は労働組合のリーダー、学者、技術者で構成され、労働者の権利を守る規則を策定します。民主党予備選の対立候補ベセラ氏もAI対策を打ち出していますが、具体的な財源は示していません。

一方、トランプ大統領は2025年12月にAI規制を進める州への連邦通信助成金停止を可能にする大統領令に署名しており、州レベルの規制と連邦政府の方針には緊張が生じています。ニューヨークではAI規制を掲げる議会候補にシリコンバレー系スーパーPACが対抗するなど、政治的対立も激化しています。ステイヤー氏は「AIを規制しないのは合理的ではない」と述べ、起業家だけが恩恵を受ける未来を拒否する姿勢を鮮明にしました。