Meta、Ray-Ban外し299ドルのスマートグラス投入

脱Ray-Banの狙い

Ray-Banブランド非採用
開始価格299ドルに値下げ
従来比約80ドル安
製造はEssilorLuxotticaが継続
Kylie Jenner協業モデルも投入

AIとプライバシー

新AIMuse Sparkを全機種搭載
対応言語に日本など14言語追加
顔認識機能報道で批判
近日中にプライバシー対策発表
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Metaは6月23日、看板ブランドだったRay-Banを外した新型スマートグラスMeta Glasses」を発表しました。開始価格は299ドルで、従来の「Ray-Ban Meta Gen 2」より約80ドル安く設定されています。同社ウェアラブル担当VPのアレックス・ハイメル氏は、より低価格帯の製品を用意する必要があったとブランド変更の理由を語りました。

ブランド名こそ変わったものの、製造はこれまで通り眼鏡大手EssilorLuxotticaが担い、新モデル「Fury」「Adventurer」、そしてKylie Jennerとの協業モデルの内側には同社名が刻印されています。仕様は3月発売の「Ray-Ban Meta Optics Styles」とほぼ同等で、バッテリー駆動時間がわずかに延びた程度です。鼻パッドやテンプル先端を調整可能にし、-12〜+2.25の幅広い度数に対応するなど、装着性は高められています。

Metaは収益の柱となる用途としてAIへの注力を強めています。新製品にはSuperintelligence Labs発の初モデル「Muse Spark」を搭載し、旧Ray-Ban・Oakley製品にもソフト更新で展開します。AIはアラビア語、日本語、中国語、ヒンディー語、韓国語など14言語に新たに対応し、ディスプレイ非搭載機でも歩行者向けのターンバイターン案内が利用できるようになります。

一方で最大の懸念は、Metaが抱えるプライバシー問題です。New York TimesやWiredは、同社がスマートグラス向けに顔認識機能を開発中だと報じており、悪用への不安が広がっています。実際にフィラデルフィアの裁判所やイリノイ州の運転中利用など、公共空間での着用を禁じる動きも出始めています。

ハイメル氏は不正な改造を行う利用者が増えていると認め、「近いうちに正面から対処する更新を出す」と述べました。ただ具体策は明かさず、各州・各国で異なるAI規制への対応も課題に挙げています。手頃で完成度の高いハードである一方、プライバシー懸念を上回る決定的な使い道を示せるかが、普及の鍵を握りそうです。