建国の父がAI活用のGoogle広告に批判集中
批判の論点
政治的表現をAI依存と揶揄
歴史家が逆効果と指摘
国王への編集権付与の描写
出典:The Verge
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米メディアThe Vergeは7月5日、Google WorkspaceとGeminiを宣伝する新広告に批判が集まっていると報じました。この広告は、アメリカ建国の父たちがGoogleの共同編集ツールとAIを使い、独立宣言を起草する様子を描いた内容です。「1776年版のグループワーク」という書き出しで始まり、公開直後から各所で反発を招いています。
広告では、ベンジャミン・フランクリンがトーマス・ジェファーソンに草稿の進捗を確認し、撮影した文書をAIでGoogle Docsに転記します。フランクリンとアダムズが提案モードで編集を加え、Geminiが会議時間を調整してGoogle Meetの議事録を作成するという流れです。さらに画像生成AI「Nano Banana」が、鷲ではなく七面鳥をあしらった合衆国の国章を作り出します。
最も物議を醸したのは、建国の父たちがGeminiに対し、イギリス国王ジョージ3世へ独立宣言の編集権限を与えるべきか助言を求める場面です。The Vergeの記者は、この描写が政治的立場を問わずアメリカ人を苛立たせると指摘しました。TechCrunchやSNS上でも「浅はかで陳腐」との評価が相次いでいます。
ニューヨーク市立大学の歴史学者アンガス・ジョンストン氏は、SNSのBlueskyで厳しい見解を示しました。同氏は「たとえ陳腐な空想の冗談でも、AIが政治的な組織活動や執筆、人間の協働に役立つ道具だと示すことは不可能だ」と述べています。この一件は、生活のあらゆる場面へAIを組み込もうとするIT大手の姿勢が、必ずしも受け入れられない現実を浮き彫りにしました。