Cognition(企業)に関するニュース一覧

CoreWeave、Vera Rubinを本番提供

次世代基盤

Vera Rubinを提供
Cognitionが初採用
最大4.8倍の処理量

エージェント計算

Vera CPUも導入
1.1万超の同時環境
起動速度3倍超

改善工程の統合

Forgeで工程統合
本番データの改善活用

CoreWeaveは9月30日、サンフランシスコで開いた「CoreWeave Fully Connected」で、NVIDIAの次世代AI基盤Vera Rubin NVL72のクラウド提供を始めたと発表しました。AIソフトウェア企業Cognitionが初の本番顧客となり、開発用エージェントの推論試験で従来基盤比最大4.8倍の総トークン処理量を確認したとしています。

CognitionはCoreWeave上でAIエンジニア「Devin」の学習、強化学習、本番推論を運用しています。実際のソフトウェア開発課題を使った初期試験では、Vera Rubin NVL72をGB200 NVL72と比較し、リアルタイムのコード生成と多段階推論の応答改善につながる結果を得ました。

CoreWeaveは、AIエージェント向けに設計されたNVIDIA Vera CPUも提供します。1ラックに128基、計1万1264コアを搭載して1万1000超の隔離環境を同時実行でき、同社試験ではエージェント用環境の起動速度が3倍超、Terminal-Benchの合格課題で性能が1.7倍になりました。

新サービスCoreWeave Forgeは、Weights & Biases、OpenPipeの追加学習技術、オープンソースのmarimoを一つの環境にまとめます。本番で得た動作情報を評価や次の学習へ戻し、モデルやエージェントを継続的に改善する工程を、異なるモデル、枠組み、クラウドにまたがってつなぎます。

Forgeでは、実験支援のARIA、障害分析のAgent Lens、隔離実行環境のSandboxesも提供します。Canva、Capital One、MasterClassが初期利用企業に名を連ね、在宅医療のEnnoble Careも臨床文書作成や意思決定支援などのAI推論にCoreWeaveを採用しました。

Modal Labs、$750M調達へ、評価額$15.75B

資金調達案

Accel主導の7.5億ドル
投資後評価157.5億ドル
4カ月で評価額3倍超

事業と顧客

AI推論基盤の提供
年換算売上3億ドル超
顧客にCognitionやSuno

市場の構造

推論需要の拡大
高い計算費で薄い利幅

AI推論基盤を提供するModal Labsが、Accel主導で7億5000万ドルを調達し、投資後評価額を157億5000万ドルとする資金調達の成立に近づいていると、TechCrunchが2026年9月28日に関係者の話として報じました。4カ月前の前回調達時の46億5000万ドルから評価額は3倍超となる見通しですが、同社は取材へのコメントを控えています。

AI推論は学習済みモデルを動かして出力を生成する処理で、特にオープンソースモデルを使う顧客の需要が増えています。Basetenも260億ドル評価での調達に近づき、Fireworksと画像・動画推論のFalも評価額を大きく引き上げる新規調達を投資家と協議しています。

Modal Labsは、開発者が自社でサーバーを管理せずにAIモデルの学習や計算負荷の高い処理を実行できる基盤を提供します。推定従業員数は約150人で、顧客としてCognition、AI音楽のSuno、金融技術のRamp、出版基盤のSubstackを挙げています。

同社が5月に明らかにした年換算売上は3億ドル超でした。推論企業の売上は急増する一方、計算資源の購入・賃借費が高いため利幅は薄く、Fireworksは7月に年換算売上10億ドルへ達したものの、収益性は業界共通の課題です。

Modal Labsは2021年、最高経営責任者エリック・ベルンハルドソン氏と最高技術責任者アクシャット・ブブナ氏が共同創業しました。ベルンハルドソン氏はSpotifyなどでデータ部門を構築し、ブブナ氏はScale AIの初期技術者を務めました。

同社は7月、OpenAIのエージェントがHugging Faceを狙った攻撃と同じ活動で、顧客データが侵害されたと公表しました。ブブナ氏は、原因は顧客が認証なしの接続口を公開したコード上の欠陥で、Modalの基盤自体は侵害されていないと説明しています。

Cognition、20億ドル調達で評価額480億ドル

資金調達の概要

20億ドルの資金調達
評価額480億ドル
主要VC5社の主導

成長を示す数字

年換算売上高9億ドル
4カ月で評価額上昇
前回評価額260億ドル

競争市場への示唆

複数社共存への期待
大手企業の導入実績

AIコーディング支援「Devin」を開発する米国の新興企業Cognitionは2026年9月8日、Andreessen Horowitzなど5社主導のラウンドで20億ドルを調達し、評価額が480億ドルになったと発表しました。前回調達からわずか4カ月で評価額は260億ドルから上昇し、年換算売上高も5月の4億9200万ドルから9億ドルへ伸びました。

今回のラウンドはAndreessen Horowitz、Accel、Founders Fund、General Catalyst、Avenirが主導しました。前回の資金調達時の評価額は260億ドルで、今回の発表はそのわずか4カ月後です。

Cognitionによると、年換算売上高は5月の4億9200万ドルから9億ドルへ増加しました。ただし同社は算出方法を説明しておらず、一般には直近1カ月の売上高を12倍する指標です。

競合のCursorは4月、評価額500億ドルで資金調達を協議した後、同月にSpaceXへ600億ドルで売却することで合意しました。協議時の年換算売上高は20億ドル超だったため、Cognitionの売上高に対する評価倍率は当時のCursorより高い計算です。

TechCrunchは今回の高い評価について、VCがAIコーディング市場で複数の大手企業がシェアを獲得できるとみている表れだと指摘します。2024年創業のCognitionは、Mercedes-Benz、NASA、Goldman Sachs、Citiを主要な法人顧客に抱えています。

Instinct、規約や個人データ扱いに懸念浮上

規約への懸念

データ削除要求に応じず
画面・入力情報も収集対象
規約は永久的な利用権付与

セキュリティの弱点

認証コードを無断で取得
フィッシング耐性に懸念

業界の反応

Kleiner Perkinsが出資
運営元は問い合わせに未回答

米サンフランシスコ拠点のAIパーソナルアシスタントInstinctが、招待制の試用段階にもかかわらず注目を集めています。メールやカレンダー、位置情報、端末の画面まで連携し、予約や買い物などを代行する高い実用性が話題を呼ぶ一方、利用規約やデータの扱いを巡ってプライバシーとセキュリティへの懸念が相次いで浮上しています。

公開された利用規約のスクリーンショットがSNS上で拡散し、話題となりました。規約では、ユーザーの情報を「永久的かつ取消不能」な形で利用・保存・AI学習に活用できると定められています。さらに画面キャプチャやカーソルの動き、キー入力まで取得できると記載されており、利用者に不安が広がりました。

実際の利用者からも懸念の声が上がっています。あるユーザーはGmailのデータ削除を求めても応じてもらえず、後日ようやく削除機能が追加されました。別の利用者は連携解除後も受信箱の要約が続き、確認したところメールが平文で保存されていたことが判明しました。

セキュリティ面でも課題が指摘されています。あるテスターはレストラン予約の際、受信箱から認証コードを自動で取得された経験を語りました。別の起業家はフィッシングへの弱さを知りアカウントを削除したと明かし、投資家のケイティ・ジェイコブス・スタントン氏も、確認なしにメールを送信された経験から「信頼が一瞬で失われる」と指摘しています。

個人向けAIエージェントへの関心は、OpenClawの人気を機に高まってきました。創業者はその後OpenAIに移籍し、同様のサービスPokeもCognitionに買収されています。InstinctにはKleiner PerkinsやConvictionが出資したとみられていますが、運営元は取材に対し現時点で回答していません。

Slack、Claudeなど協働のコード専用チャンネル公開

新機能の概要

Slack Code公開
AIと協働するコード専用チャンネル
プロジェクト単位で運用

主な機能

コード差分の監査・記録
HTMLプレビューで確認
完了後は自動アーカイブ

対応エージェント

Slackは2026年8月20日、AIエージェントと共同でコーディングできる新機能Slack Codeの提供を開始しました。プロジェクトごとに専用チャンネルを開き、AnthropicのClaudeやCognitionのDevinなどのエージェントをタグ付けするだけで作業を任せられます。複数ツールを行き来する手間をなくし、チームが一つの場所で開発を完結できるようにする狙いです。

Slack Codeのチャンネルでは、AIエージェントが提示したコードの差分をメンバー全員が確認できます。作業内容は常に可視化されており、修正案へのフィードバックや承認もチャンネル内で完結します。出荷前にはHTML出力のライブプレビューを見ながら仕上がりを確認できる点も特徴です。

タスクが完了すると、チャンネルは自動的にアーカイブされ、やり取りの記録は監査ログとして残ります。誰がどのような指示を出し、どう承認したかを後から追跡できるため、AIエージェントの活用を組織的に管理しやすくなります。

Slack Codeは現在、全てのSlackプランで利用可能です。連携するエージェントはSlackのマーケットプレイスから選べ、Claude CodeやDevin、Vercel Agent、GitHub Copilotなど発表時点のパートナー各社のエージェントは「シームレスに統合される」とSlackは説明しています。

AIエージェントを「同僚」のように扱う発想は他社にも広がっています。SpaceXAIも新たにGrok Botエージェントのベータ版を打ち出しており、業務にAIエージェントを組み込む動きが企業向けチャットツール全体で加速しています。

SpaceXのCognition買収報道、CEOが否定

CEOが火消しに躍起

報道は不正確と否定
「身売りせず」と明言
両社間の協議はないと説明

相次ぐ買収の背景

Cursorを600億ドルで買収
xAI買収後にIPOも実施
時価総額は2.3兆ドルに到達

今後も協業の余地

買収交渉自体は終了と報道
計算資源の提供は協議継続

イーロン・マスク氏率いるスペースXが、AIコーディングスタートアップのCognition買収を打診していたと、米ブルームバーグが8月19日(現地時間)に報じました。これに対しコグニションのスコット・ウー最高経営責任者(CEO)は、同日X(旧ツイッター)で報道内容を否定し、「身売りはしていない」と明言しました。両社間で協議が行われた事実はないとも説明しています。

ウー氏は投稿で、ブルームバーグの報道は不正確であるとし、両社が交渉していた事実を否定しました。一方で、コグニションが将来的にスペースXの計算資源を活用する可能性については、明確な言及を避けています。

今回の報道は、スペースXが先週、同じくAIコーディングスタートアップのCursorを600億ドルで買収する取引を正式に完了させた直後に浮上しました。スペースXは今年、マスク氏のAI企業xAIも買収しており、6月には大型新規株式公開(IPO)を実施、時価総額は一時2.3兆ドル近くまで上昇しています。

マスク氏は先週、社員に対し「4〜5年後にはAI事業が会社全体の価値の99%を占める」との見通しを語ったと伝えられています。ただxAIの看板チャットボットGrokは過去に不適切発言や画像生成をめぐる問題を繰り返しており、事業拡大には課題も残ります。

ブルームバーグによると、買収に向けた協議自体はすでに打ち切られたものの、両社は協業の可能性について引き続き話し合っているといいます。コグニションは5月に250億ドル評価で10億ドルを調達したばかりで、現在は400億ドル評価での新規資金調達交渉に入っていると報じられています。

Devin開発のCognition、400億ドル評価で調達交渉

調達交渉の中身

評価額400億ドル規模
前回は260億ドル評価

成長の裏付け

年換算収益10億ドル視野
5月時点は4億9200万ドル
企業利用が月50%増

Devinの立ち位置

人間の代替ではない路線
旧システム刷新や移行が中心
顧客にNASAや金融大手

AIコーディングエージェント「Devin」を開発する米Cognitionが、新たな資金調達に向けて投資家と交渉していると、Bloombergが12日に報じました。同社は5月に260億ドルの評価額で10億ドルを調達したばかりで、今回は400億ドル超の評価が見込まれています。背景には年換算収益が10億ドルに達するとの見通しがあります。

成長の速さは数字にも表れています。5月の前回調達時、同社のScott Wu氏はTechCrunchに対し、年換算収益が4億9200万ドルに達したと明かしました。さらに企業顧客によるDevinの利用は、直前の6カ月間にわたって月次で50%増え続けていたといいます。

Wu氏はDevinを人間の置き換えとして売っているわけではないと説明しています。実際に任されるのは、古いソフトウェアを最新化する作業や、あるプラットフォームから別のプラットフォームへアプリを移す作業など、技術者が敬遠しがちな地道な仕事が中心です。こうした住み分けが、企業への浸透を後押ししているとみられます。

顧客にはMercedes-BenzやNASA、Goldman Sachsといった大組織が名を連ねます。品質要求や安全要件の厳しい現場で採用が進んでいることは、コーディングエージェントが試験導入の段階を越え、日常業務に組み込まれ始めたことを示しています。

一方で、3カ月で評価額が1.5倍を超える計算になる今回の交渉は、AI開発ツール分野への資金流入の強さも映しています。交渉はあくまで報道ベースであり、条件が確定したわけではありません。導入を検討する企業には、評価額の大きさよりも自社での実効性を見極める姿勢が求められそうです。

NVIDIA、軽量モデルと振り分けソフト公開 費用3分の1に

高効率の軽量モデル

30B規模のオープンMoE
出力速度は最大4倍
作業完了時間30%短縮

振り分けで費用減

工程ごとに最適モデル選択
費用はOpus 4.8の3分の1
LangChainは費用74%減

入手先と動作環境

Hugging Faceなどで配布
RTX PCやDGX Spark対応

NVIDIAは8月11日、常時稼働するAIエージェント向けのオープンモデルNemotron 3.5 Lightningと、振り分けライブラリNeMo Switchyardを公開しました。前者は300億パラメータの混合エキスパート型で、同クラス比で最大4倍の出力速度をうたいます。後者は工程ごとに最適なモデルへ処理を振り分け、自社検証では費用をOpus 4.8単独の約3分の1に抑えたとしています。

Lightningは、2025年12月に発表したNemotron 3系のハイブリッドMamba-Transformer構造と潜在型MoEを引き継ぐ30B規模のモデルです。NVIDIAは実タスク評価PinchBenchの結果として、Qwen3.6-35Bと同等の精度に約30%短い時間で到達したと説明します。ただし総合指標のArtificial Analysis Intelligence Indexでは24点にとどまり、30点のNemotron 3 SuperやClaude 4.5 Haikuには届きません。

Switchyardは、エージェントの状態や分類器に応じて呼び出し先を切り替えるオープンソースの振り分けライブラリです。モデルごとの出力トークン量を予測し、呼び出す前に安価な選択肢へ寄せることもできます。LangChainやCognition、Nous Researchといったエージェント基盤に加え、KongやLiteLLM、OpenRouterなどのゲートウェイ側にも組み込まれています。

導入企業の検証値も公開されました。LangChainは145件の多段タスクで最上位モデルへの呼び出しを7%に絞り、精度を6ポイント落とす代わりに費用を74%削減したと報告しています。Rampは自社ベンチマークで精度を保ったまま費用を58%、実行時間を33%削り、CognitionはDevin Desktopの社内利用で平均費用を28%下げました。

背景には、オープンモデルが差別化要因から前提条件へ変わった市場環境があります。中国勢の相次ぐ公開に加え、同じ11日にはMetaが同規模の300億パラメータモデルMuse Glimmerを出しており、NVIDIAはモデルと振り分けの両方を押さえる形で対抗します。LightningはHugging FaceやOpenRouter、build.nvidia.comのNIMで、SwitchyardはGitHubで入手でき、RTX PCやDGX Sparkなど手元の機材でも動きます。

CognitionがPoke買収、Devinに個性を付与

買収の概要

数億ドル規模の買収
Poke運営会社を取得
Devinへ個性を統合

Pokeの特徴

友人のような対話体験
3月ローンチのAIアシスタント
3カ月で1億超のメッセージ

今後の展開

来年SWE-1.7を活用
両製品の完全統合も視野

AIコーディングスタートアップのCognitionは7月24日、対話型AIアシスタント「Poke」を運営するThe Interaction Company of Californiaを買収したと発表しました。買収額は数億ドル規模とされ、Pokeの対話モデルと個性をコーディング支援エージェント「Devin」に取り込む狙いです。AIアシスタントの応答の仕方そのものが、基盤モデルと並ぶ競争優位になりつつあることを示す動きといえます。

Pokeの特徴は、ツールというより友人のように振る舞う対話スタイルにあります。ユーザーの依頼にスラングやユーモアを交えて応じ、親しみやすくやり取りする点が消費者に支持されてきました。Cognitionはこの人間味をDevinに加えることで、ソフトウェアではなく同僚のように感じられる存在を目指します。

Pokeは2026年3月にローンチし、iMessageやSMS、Telegram、WhatsAppなど各種メッセージアプリから利用できます。旅行や健康、金融、スケジュール管理などのタスクに使われ、直近3カ月で1億件超のメッセージが交わされました。一方で運用コストが高く、数十万人に使われながらも黒字化は難しかったと共同創業者のMarvin von Hagen氏は明かします。

今回の買収でPokeはCognitionのモデルとインフラを活用し、速度と信頼性の向上を図ります。年内は大きな変更はなく、6月に承認されたAppleの「Messages for Business」上での提供も続く見通しです。来年にはPokeが最新モデル「SWE-1.7」を一部タスクで使うほか、複数のDevinセッションを束ねる役割も検討され、両製品の完全統合も選択肢に残されています。

NVIDIAの推論ソフト、トークン費用5分の1に

費用削減の中身

DeepSeek V4で1カ月で5倍改善
トークン単価を約5分の1に圧縮
Blackwell上で性能を継続改善

技術と採用例

3層連携で最大20倍の処理量
TensorRT-LLMやDynamoを提供
Baseten・Cognitionらが採用
PyTorchなどOSSが性能を増幅

NVIDIAは6月30日、自社の推論ソフトウェアスタックがBlackwellプラットフォーム上でDeepSeek V4のトークンコストを約1カ月で最大5倍引き下げたと発表しました。AI factoryの普及で企業の関心が、チップの最大性能から1ドルあたりに供給できるトークン数へと移るなか、ソフトウェア最適化を競争力の中核に据える狙いです。

背景にあるのは、AIワークロードの質的な変化です。従来のWebや検索は処理経路が似通い、サーバーを増やせば対応できました。一方でagentic AIは推論や計画、ツール呼び出しを伴い、1つの要求が数百のサブエージェントと複数のモデルにまたがる分散コンピューティングへと変わります。

NVIDIAはこの複雑さを無駄ではなく低コストに変えるため、ソフトを3層で連携させています。分散配信やオートスケールを担う運用層、カーネル融合などのランタイム最適化を行うアプリ高速化層、GPUやネットワークの能力を引き出すインフラアクセス層です。これらが一体で動くと個々の最適化が積み重なり、処理量は最大20倍に高まると説明します。

具体的な手法として、分散サービングやNVLinkを介した大規模なエキスパート並列、NVFP4精度、マルチトークン予測を挙げています。各技術は単体でも効果がありますが、組み合わせることで効果が掛け算的に増幅すると同社は強調します。

オープンソースもこの優位を後押しします。多くの主要フレームワークがCUDAを前提に作られており、PyTorchやvLLM、SGLangは新モデル公開と同時にBlackwell向けの最適化を実装できます。DeepSeek V4も公開直後から各フレームワークで性能が改善し、トークンコストが従来の約5分の1まで下がりました。

採用企業も広がっています。BasetenはTensorRT-LLMで毎秒トークン数を最大50%増やし、CognitionはDynamoで強化学習の基盤を簡素化しました。経営者にとっては、推論の経済性がハードだけでなくソフトウェアの成熟度で決まる段階に入ったことを示す動きと言えます。

Anthropic、Slack常駐のAI同僚を投入

製品の特徴

Slack常駐のAI同僚
@Claudeで全員が作業委任
チャネル単位の単一Claude
文脈を蓄積し記憶
数時間から数日の非同期作業

企業向け統制

管理者がツール権限を設定
用途別に分離されたID
全操作の監査ログ

米Anthropicは2026年6月23日、Slack上に常駐するAIチームメイト「Claude Tag」をベータ提供開始しました。Claude EnterpriseとTeamの顧客が対象で、チャネル内の誰もが@Claudeとタグ付けするだけで作業を委任できます。同社の既存のSlackアプリを置き換える製品です。

最大の特徴はマルチプレイヤー方式である点です。チャネルごとに単一のClaudeが全員と対話し、誰もが進行中の作業を確認して会話を引き継げます。利用者ごとに別インスタンスが立つ従来の連携とは異なります。

Claudeはチャネルの内容を追いながら文脈を蓄積し、許可があれば他チャネルからも情報を集めます。タスクを段階に分解してツールで実行し、結果をスレッドに返答します。基盤モデルは5月に公開されたClaude Opus 4.8です。

能動的に振る舞うモードでは、関連情報を自発的に提示し、止まったスレッドを追跡します。数時間から数日にわたり自律的に作業を進める非同期実行にも対応します。Anthropicは自社製品チームのコードの65%が同種の社内版で生成されていると説明しています。

企業利用に向けて、管理者はツールやデータ、稼働チャネルを指定し、用途別に分離したClaude IDを設定できます。営業用と開発用で記憶やアクセスは共有されず、組織やチャネル単位のトークン上限設定と、全操作の監査ログも備えます。既存アプリからの移行は30日以内の管理者の承認が必要です。

背景には、Slackを舞台とする企業向けAIの主導権争いがあります。SlackbotのSalesforce、OpenAIのWorkspace Agents、Perplexity、CognitionのDevinなどが参入済みです。記憶を蓄えたAIは置き換えが難しく、ベンダー依存や常時監視の統制といった論点を企業は見極める必要があります。

Datadog出身者がAIコーディング新興企業Niteshift設立、700万ドル調達

大手AI依存からの脱却

Greylock主導で700万ドル調達
Reid Hoffmanら著名エンジェル参加
モデル間を自動切り替えする基盤提供
トークン課金ではなく分単位の従量制

競合と差別化戦略

CursorやCognitionが先行する激戦市場
コードの検証・運用まで一貫対応
Datadog時代の大規模運用経験が武器
OpenAI・Anthropicの垂直展開を警戒

AIコーディングエージェントの新興企業Niteshiftが、Greylockのジェリー・チェン氏主導で700万ドル(約10億円)のシードラウンドを完了しました。同社はDatadogの初期エンジニアだったサジド・メフムード氏とコナー・ブラナガン氏が共同創業し、Reid Hoffman氏やDatadog共同創業者のオリビエ・ポメル氏らも出資しています。

Niteshiftの中核にある発想は、AIコーディングにおける大手AIベンダーへのロックイン回避です。メフムード氏はDatadog時代、AmazonのEC事業と競合するためAWSを避けるeコマース企業を多く見てきました。同じ構図がAI業界でも起きていると指摘し、AnthropicやOpenAIが法務・医療・金融など垂直市場に進出する「SaaSpocalypse(SaaS崩壊)」を警戒する企業に選択肢を提供します。

技術面では、Claude CodeやCodexといった主要コーディングエージェントを置き換えるのではなく、プロジェクトの要件に応じて複数モデル間を自動ルーティングする仕組みを構築しています。課金モデルもトークン販売ではなく、クラウドプロバイダーのような分単位の従量制を採用しました。メフムード氏は「我々はAIに対してソフトウェアを売っている」と説明しています。

ただし、参入する市場は競争が激しいのも事実です。CursorはSpaceXによる600億ドル買収提案が報じられ、Cognitionは260億ドル評価額で10億ドルを調達しました。Amazon BedrockやOpenRouterなど大手も競合に名を連ねます。モデル非依存という考え方自体は新しくなく、先行者の優位は大きいといえます。

メフムード氏はこうした懸念に対し、創業チームの実務経験で差別化できると主張します。Datadogをスタートアップから数十億ドル企業に成長させる過程で培った大規模エンジニアリング運用の知見は、AIが生成するコードの実行・テスト・検証を本番環境で自律的に行うインフラ構築に直結すると述べています。

Cognition CEO「Devinは人間の代替でなく拡張」

10億ドル調達の背景

評価額260億ドルで10億ドル調達
社内コードの89%をDevinが生成
Windsurf買収で開発体制を補完

人間との共存戦略

保守・移行など定型作業を自動化
創造的な開発作業は人間に集中
ジュニア〜ミドル相当の実力と位置付け

ソフトウェア開発の未来像

自律型開発を段階的に高度化
医療・顧客対応など他分野への展開も視野

AIコーディングエージェント「Devin」を開発するCognitionのScott Wu CEOが、TechCrunchのインタビューでAIは人間の開発者を置き換えるものではなく拡張するものだと語りました。同社は直近で評価額260億ドル、10億ドルの資金調達を実施しており、ブログでは「自律型ソフトウェア開発の時代へ移行する」というビジョンを掲げています。

Wu氏自身は9歳からプログラミングを始めた競技プログラマー出身で、「Devinは一緒にものを作る相棒」だと表現しています。同社ではエンジニアがコミットするコードの89%をDevinが生成し、残りはWindsurf経由のローカルエージェントが担当しています。しかしその役割は主に、レガシーコードの更新やプラットフォーム移行といった保守・定型作業の自動化にあると説明しています。

Devinの能力について、Wu氏は「タスクによってジュニアからミドルレベルのエンジニア相当」と位置付けています。視覚的な開発環境がマシン命令を抽象化したように、エージェントはソフトウェア構想と実装の間にもう一つの抽象レイヤーを加えるものだと述べています。プログラマーを退屈な作業から解放し、創造的な開発に集中できるようにすることが目標です。

Wu氏は今後、コーディング以外の分野にもエージェントが拡大していくと予測しています。カスタマーサービスや医療など、他業界でもタスクを学習するエージェントが登場する見通しですが、「最終的な判断は常に人間がすべきだ」という原則を強調しました。AI各社のCEOがAI活用による人員削減を発表する中、Wu氏のスタンスは開発者コミュニティに対する明確なメッセージとなっています。

Cognition、評価額250億ドルで10億ドル調達

資金調達の概要

評価額250億ドルで10億ドル超調達
8カ月前の102億ドルから約2.5倍に
Lux CapitalとGeneral Catalyst主導
Founders FundやRibbit Capitalも参加

事業の成長実績

年間売上約5億ドル規模に到達
企業利用が6カ月連続で月50%成長
NASAやゴールドマン・サックスが顧客
Windsurf買収で技術基盤を強化

AIコーディングエージェント「Devin」を開発するCognitionが、プレマネー評価額250億ドル(約3.7兆円)で10億ドル超の資金調達を実施したと発表しました。2025年9月に評価額102億ドルで4億ドルを調達してからわずか8カ月で、企業価値は約2.5倍に跳ね上がった計算です。

今回のラウンドはLux CapitalとGeneral Catalystが主導し、既存投資家のFounders Fundや8VCに加え、Ribbit Capital、Atreides、Layer Globalが新たに参加しました。大手VCがこぞって出資した背景には、AIコーディング分野で独立系スタートアップが生き残れるという確信があります。AnthropicのClaude Code、OpenAIのCodex、GoogleのJulesなどプラットフォーム企業が市場を席巻するとの見方が支配的だった中での大型調達です。

Cognitionは2025年にWindsurfの残存資産を買収し、技術基盤を拡充してきました。現在の顧客にはメルセデス・ベンツ、NASA、ゴールドマン・サックス、サンタンデール銀行といった大企業が名を連ねています。年間経常収益(ARR)は4億9,200万ドルに達し、エンタープライズ向けDevinの利用量は過去6カ月にわたり月次50%の成長を続けています。

今回の調達は、AIコーディング市場における競争構図に重要な示唆を与えます。モデル開発元が自社ツールで市場を独占するシナリオが有力視されてきましたが、Cognitionの急成長は、エンタープライズ顧客が専業プレイヤーの実行力を評価していることを示しています。独立系AIコーディングスタートアップにとって、追い風となる資金調達といえるでしょう。

MetaとTMLのAI人材争奪戦が激化

双方向の人材流動

Meta研究者がTMLへ続々移籍
PyTorch共同創設者がCTO就任
Meta側もTML創設メンバー7人引き抜き
TMLの採用元でMeta出身者が最多

TMLの急成長と吸引力

Googleと数十億ドル規模のクラウド契約
GB300チップへの早期アクセス確保
企業評価額は120億ドル
社員数は約140人に拡大

Mira Murati氏が率いるAIスタートアップThinking Machines Lab(TML)とMetaの間で、AI研究者の争奪戦が激化しています。TMLはMetaから多数の有力研究者を採用する一方、Meta側もTMLの創設メンバーを次々と引き抜いており、双方向の人材移動が業界の注目を集めています。

直近ではMetaで8年間マルチモーダル知覚システムの開発に携わったWeiyao Wang氏や、ハーバード大学で博士号を取得したKenneth Li氏がTMLに加わりました。LinkedInの調査によると、TMLが採用した研究者のうち、Meta出身者が単一企業として最多を占めています。

TMLの最も著名なMeta出身者は、CTOのSoumith Chintala氏です。同氏はMetaに11年在籍し、世界のAI研究の基盤となっているオープンソースフレームワークPyTorchを共同創設しました。ほかにもSegment Anythingモデルの共著者Piotr Dollár氏や、FAIR部門のAndrea Madotto氏らが移籍しています。

一方でBusiness Insiderの報道によると、MetaはTMLの創設メンバー7人を引き抜いたとされ、人材の流れは一方通行ではありません。Metaは7桁ドル規模の報酬パッケージで知られますが、TMLには120億ドルの評価額に基づくストックオプションの上昇余地があり、研究者を引きつける要因となっています。

TMLはMeta以外からも積極的に採用を進めています。CognitionのNeal Wu氏、WaymoやOpenAI経由のJeffrey Tao氏、Anthropic出身のMuhammad Maaz氏、Apple出身のErik Wijmans氏らが加わり、社員数は約140人に達しました。今週にはGoogleとの数十億ドル規模のクラウド契約も発表され、NvidiaのGB300チップへの早期アクセスを獲得するなど、インフラ面でもAnthropicやMetaと同等の水準に達しています。

NeoCognition、自己学習型AIエージェントで4000万ドル調達

資金調達の全容

シード4000万ドルを調達
Cambium CapitalとWalden Catalyst共同リード
Intel CEO・Databricks共同創業者も出資
Vista Equity経由で企業顧客網を確保

自律特化する技術思想

現行エージェントの成功率は約50%
人間の専門化プロセスを模倣した設計
汎用基盤から任意領域に自律特化
企業・SaaS向けに製品化を計画

オハイオ州立大学教授のYu Su氏が創業したAIスタートアップNeoCognitionが、ステルスモードから姿を現し、シードラウンドで4000万ドル(約60億円)の資金調達を発表しました。Cambium CapitalとWalden Catalyst Venturesが共同でリードし、Vista Equity Partners、Intel CEOのLip-Bu Tan氏、Databricks共同創業者のIon Stoica氏らがエンジェル投資家として参加しています。

Su氏によれば、Claude CodeやPerplexityなど現行のAIエージェントはタスク成功率が約50%にとどまり、独立した作業者として信頼するには不十分です。同氏はAIエージェント研究を率いてきた研究者で、基盤モデルの進歩によりエージェントの真のパーソナライズが可能になると判断し、起業に踏み切りました。

NeoCognitionのアプローチは、人間が新しい環境や職業に適応する過程に着想を得ています。人間の知性は幅広いものの、真の強みは急速に専門化できる能力にあるとSu氏は主張します。エージェントも任意の「マイクロワールド」について自律的に学習し、独自のワールドモデルを構築することで専門家になるべきだという考え方です。

既存のアプローチでは自律タスク向けエージェントを特定の業種ごとにカスタム設計する必要がありました。NeoCognitionは汎用的でありながら自己学習で任意ドメインに特化できる点で差別化を図っています。主なターゲットは企業顧客やSaaS企業で、エージェントワーカーの構築や既存製品へのAI統合に活用される想定です。

Vista Equity Partnersからの出資は、ソフトウェア分野最大級のプライベートエクイティとして膨大なポートフォリオ企業への直接アクセスを提供し、販路拡大の足がかりとなります。現在の従業員数は約15名で、その大半が博士号保持者という研究志向の組織です。

GitHub、AI開発ハブへ。MSのプラットフォーム戦略

Agent HQ構想

AIエージェント向けプラットフォーム
開発エコシステムの中心地を維持
外部ツールを統合するオープンな思想

参画する主要プレイヤー

OpenAI、Anthropicが初期参加
Google、Cognition、xAIも追随

開発手法の進化

人間は仕様定義や創造に集中
実装はAIエージェントが代行
ツール間のコンテキスト共有を実現

マイクロソフトは、開発者向けイベント「GitHub Universe」で、AIコーディングエージェントのハブとなる新機能「Agent HQ」を発表しました。これはGitHubを単なるコード置き場から、多様なAIが協働する中心的なプラットフォームへと進化させ、開発エコシステムにおける主導権を維持する狙いです。

「Agent HQ」は、OpenAIやAnthropic、Googleなどの外部AIコーディングアシスタントをGitHubのエコシステムに接続するものです。特定のツールに開発者を囲い込むのではなく、オープンなプラットフォームとして開発の中心地であり続けるための戦略と言えるでしょう。

この動きの背景には、開発ワークフロー全体を自動化する「Cursor」のような競合ツールの台頭があります。単なるコード補完から自律的なエージェントへとAIの役割が進化する中、迅速に対応しなければ市場での優位性を失うという危機感がうかがえます。

GitHubの幹部は「人間は仕様定義や創造的なプロセスに集中し、実装はAIエージェントに委ねる時代になる」と語ります。開発者はもはや、個々のツールでコンテキストを再構築する必要がなくなり、より高付加価値な業務に専念できるようになるのです。

この戦略は、マイクロソフトのAI事業全体にとっても極めて重要です。同社はGitHubをAIアプリケーション構築の中核に据えており、「Agent HQ」によって開発者の作業とデータを自社エコシステム内に留め、AI時代の覇権を確固たるものにしようとしています。

サンドバーグ氏支援、AI自律更新サイト構築Flint始動

Flintの概要とビジョン

AIによるサイトの自律的な構築・更新
訪問者や市場トレンドから自己最適化
A/Bテストも将来的に完全自動化
マーケターの工数を大幅に削減

現在の機能と有力な支援者

デザインやレイアウトを1日で自動生成
現時点では文章はユーザーが用意
元Metaのサンドバーグ氏が出資
Accel主導で500万ドルを調達

元Metaのシェリル・サンドバーグ氏が支援するスタートアップ「Flint」が、ステルスモードを解除し事業を本格始動させました。同社はAIを活用し、ウェブサイトを自律的に構築・更新するプラットフォームを開発。Accelが主導するシードラウンドで500万ドル(約7.5億円)を調達し、ウェブ制作とマーケティングのあり方を変革しようとしています。

創業のきっかけは、共同創業者ミシェル・リム氏が前職で直面した課題です。ウェブサイトのコンテンツを一つ追加するのに、デザイン会社や複数部署が関与し、1ヶ月もかかる状況でした。AIが普及し消費者の求める情報が変化する中、このスピードの遅さが致命的になるとの危機感がFlintの着想につながりました。

Flintが目指すのは、単なるウェブサイト制作ツールではありません。訪問者の行動や市場のトレンドをリアルタイムで学習し、A/Bテストを自動で実行。常に最適な状態へと自己進化を続ける「生きたウェブサイト」の実現です。将来的には、訪問者ごとにパーソナライズされたページを動的に生成することも視野に入れています。

現段階のサービスでは、ユーザーが目的などのパラメータを設定すると、デザイン、レイアウト、インタラクティブ要素までを約1日で自動生成できます。これにより、マーケティング担当者は開発チームを待つことなく迅速な施策展開が可能です。ただし、現時点ではウェブサイトに掲載する文章はユーザー側で用意する必要があります。

同社は、約1年以内を目標にAIによるコンテンツライティング機能を追加する計画です。投資家であるサンドバーグ氏は、MetaでA/Bテストに140人もの人員を要した経験を語り、Flintが解決しようとする課題の大きさに強く共感。企業のマーケティング責任者にとって不可欠なツールになると期待を寄せています。

Flintは既にCognition、Modalといった新進気鋭のスタートアップを顧客に持ち、サービスの提供を開始しています。AIエージェントが情報を収集する時代において、企業のウェブサイトはこれまで以上に迅速かつ継続的なコンテンツ更新が求められます。Flintの挑戦は、その新たな常識に対応するための強力な一手となるでしょう。

AI採用のJuicebox、セコイア主導で3000万ドル調達

AI採用スタートアップのJuicebox社は9月25日、Sequoia Capitalが主導するシリーズAラウンドで3000万ドルを調達したと発表しました。これにより総調達額は3600万ドルとなります。同社は大規模言語モデル(LLM)を活用し、自然言語で候補者の情報を分析する検索エンジン「PeopleGPT」を開発。採用プロセスを革新し、企業の採用活動を支援します。 同社は2023年後半に製品「PeopleGPT」をリリース後、短期間で急成長。スタートアップから大企業まで2500社以上が導入し、年間経常収益(ARR)は1000万ドルを超えています。CognitionやPerplexityといった先進企業も同社のサービスを利用しています。 リード投資家であるSequoiaのDavid Cahn氏は、同社の驚異的な成長力と実行力を高く評価しています。わずか4人のチームで顧客2000社を獲得した実績に感銘を受けたと語ります。専門の採用担当者なしで十数名を採用したスタートアップの事例が、投資の決め手の一つとなりました。 Juiceboxの強みは、LLMが人間のように候補者の情報を推論する点にあります。履歴書に特定のキーワードがなくても、公開情報からスキルや適性を分析し、最適な人材を発見します。これにより、従来のキーワード検索では見逃されていた優秀な人材にアプローチすることが可能になります。 同社のツールは、採用担当者の業務を大幅に効率化します。候補者検索を自動化することで、採用担当者は候補者との関係構築といった、より付加価値の高い業務に集中できます。さらに、候補者を特定した後のメール送信や初回面談の日程調整といったプロセスも自動化するエージェント機能を備えています。 競合もAI機能を強化していますが、SequoiaはJuiceboxが「スタートアップのデフォルトツール」になる可能性を信じています。Cahn氏は、Stripeが決済の標準となったように、Juiceboxが全てのスタートアップにとって最初の従業員を雇うための必須ツールになることを期待していると述べています。