Google、AI洪水予測を150カ国超に拡大
警報と国際連携
詳細を読む
米Googleは6月23日のイベント「AI for the Planet」で、自然災害の予測と検知に関するAI研究の進展を発表しました。洪水・山火事・地震・異常気象を対象に、AIで生成した情報をパートナーや利用者に届け、「誰も自然災害に不意を突かれない世界」を目指す方針を示しました。
中核となるのが洪水予測です。2018年のインド・パトナでの試験運用から始まり、現在は予報基盤「Flood Hub」が150カ国以上、約20億人をカバーします。河川の洪水は最大7日前に、都市部の鉄砲水は最大24時間前に予報できるとし、関連データセットと水文フレームワークをオープンソース化したと説明しました。
異常気象では、サイクロン予測モデル「WeatherNext 2」が全球の時間別予報を数分で生成すると紹介しました。2025年のハリケーンシーズンでは、進路と強度を数日前に高い信頼度で予測できたとしています。山火事では衛星画像によるAI境界追跡を34カ国に拡大し、新たに開発した衛星「FireSat」で20分ごとの高頻度検知を目指します。
リアルタイムの警報も強化しています。検索とマップ上の「SOS Alerts」や、90カ国超で展開する「Public Alerts」を通じて、当局やメディアの情報を集約します。同社によると、昨年は1日平均1000万回以上、危機情報を人々に届けたといいます。Androidの地震速報や熱波・大気質の警報も各国で提供します。
国際機関や政府との連携事例も挙げました。ナイジェリアやバングラデシュでは支援団体がGoogleの洪水予報を活用し、増水前に現金を配る予防的支援を実施。ハリケーン「Melissa」では、米国立ハリケーンセンターが同社モデルを用い、ジャマイカへの上陸を5日前に予測したと述べています。