図書館員のAI回避講座が人気、強制導入に反発

講座の中身

AI機能の無効化手順
チャットボットの仕組み解説
利用是非の判断支援

予想外の反響

定員30人で受付終了
各回に約70人が参加
投稿に2千超の反響

反発の背景

強制導入への不満
環境負荷への懸念
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米国の公立図書館で、人々にAI機能の停止方法を教える「Avoiding AI(AI回避)」と題した講座が注目を集めています。フィラデルフィアの図書館員チャーリー・ベイリー氏らが、スマートフォンやパソコンからApple IntelligenceやGeminiなどの機能を無効化する手順を解説する内容で、押し付けられるAIへの不満を背景に予想を超える参加者が集まっています。

この取り組みの発端は、メーン州バンゴー公共図書館の司書ハンナ・サイラス氏です。同氏が自身の講座について学術誌に論文を発表したところ、世界中の数十人の図書館員から問い合わせが相次ぎ、ベイリー氏もその一人でした。サイラス氏は「これまで手掛けたどの仕事でも、こんなことは一度もなかった」と、反響の大きさに驚きを語っています。

反響は数字にも表れています。サイラス氏の「パソコン入門」講座は通常十数人程度ですが、初回のAI回避講座は登録を30人で締め切り、キャンセル待ちとオンライン配信を追加してもなお、各回およそ70人が参加しました。ベイリー氏の図書館がInstagramに投稿した告知は2000を超える「いいね」を集め、通常の数十件を大きく上回りました。

講座は約1時間で、AIチャットボットの仕組みや使う理由・使わない理由を説明した後、主要なプラットフォームや端末ごとに機能を切る手順を実演します。参加者からは、Google検索に「&udm;=14」を付けるとAIの結果を隠せるといった実用的な知恵も共有されました。ベイリー氏はこれを「デジタルリテラシーの向上であり、AIを使うかどうかの自律性を取り戻す手助け」だと位置づけています。

参加者の関心はチャットボットにとどまらず、自宅近くにデータセンターが建つ懸念やAIの環境負荷への不安を口にする人もいました。ただし、これは技術そのものの拒否ではなく、医療の進歩やOCRの活用は認めたうえで利用の主導権を取り戻したいという訴えです。サイラス氏は「端末へのAIの強制的な搭載が、我慢の限界を超える引き金になっているのかもしれない」と指摘しています。