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NVIDIAが、オープンウェイトAIモデルを共有するプラットフォーム「Hugging Face」を130億ドル規模で買収する方向で交渉していると報じられました。米メディアTechCrunchが2026年8月28日に伝えたもので、正式な発表はまだ行われていません。オープンウェイトAI企業を巡る大型買収が相次ぐ中、シリコンバレーで最も注目される案件の一つとなっています。
Hugging Face買収の噂が浮上する直前には、NVIDIAはオープンウェイトモデルを手がけるPoolsideに対し60億ドル規模の契約を結び、同社の従業員の大半を受け入れると発表しています。さらに2週間前には、決済大手Stripeが企業向けオープンウェイトモデル提供大手のOpenRouterを70億ドル超で買収したばかりです。無償公開が前提のオープンウェイト分野に、巨額の資金が次々と流れ込んでいます。
NVIDIAがオープンウェイト企業の買収を急ぐ背景には、大手AI研究所やクラウド大手への依存を減らしたいという事情があります。OpenAIは推論向け独自チップ「Jalapeño」の性能を今週公表するなど、モデル開発企業が自前のチップ開発に乗り出す動きが広がっており、NVIDIAとしてもモデル開発領域での存在感を確保する必要に迫られています。自社のオープンウェイトモデル群「Nemotron」の普及が伸び悩む中、開発者基盤ごと取り込む狙いがあるとみられます。
一方で、オープンウェイトモデルの実際の利用はまだ限定的です。決済データを分析するRampの調査によると、オープンウェイトモデルを利用する企業は全体のわずか6%にとどまり、開発者ツールのJellyfishの調査でもソフトウェアエンジニアの利用率は2%にすぎません。主な用途はカスタマーサポートのチャットなど、繰り返し発生する推論作業に限られているのが現状です。
オープンウェイトモデルの企業向けルーティング・ホスティングを手がけるFireworksの最高経営責任者リン・チャオ氏は、同社が1日あたり40兆トークンを処理しており、GeminiやOpenAIのAPIを上回る規模だと説明しています。同氏は「あらゆる企業が自社専用のモデルを持つようになる」と述べ、用途に特化したモデルの普及が今後標準になるとの見方を示しました。コーディングなど推論負荷の高い作業では依然としてフロンティアモデルが優勢ですが、AI活用が成熟するにつれ、オープンウェイトモデルへの移行が進む可能性があります。